塾長コラム
迷いから苦しみが生まれる|塾長コラム132 公開させて頂きました。
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。
本日は
どうぞ最後迄宜しくお願い致します。
9月も半ばを過ぎました。歯科医師国家試験を目指す学生のみなさんにとってこれからの時期は一年の中でも特に心が揺れる時期です。現役生の皆さんは大学によっては留年判定が現実的な問題になってきます。これまで何とか進級してきたけれどここに来て「このままでは6年生を終えられないのではないか」「卒業試験までたどり着けるのだろうか」という不安が出てきます。
一方で浪人生の皆さんは模試の結果などから自分が今どの位置にいるのかが少しずつ見えてくる時期です。思っていたより点数が伸びている人もいるでしょう。反対に「これだけ勉強しているのに、なぜ上がらないのだろう」「このままでは今年も難しいのではないか」と感じている人もいると思います。
この二つの立場は違います。しかし今の時期になるとどちらにも共通して現れてくるものがあります。それが、**「迷い」**です。
そして僕はこの「迷い」こそがこの時期から皆さんを一番苦しめるものではないかと思っています。
しかし問題は迷っている間にも時間だけは過ぎていくということです。教材を開いていても「この教材でいいのだろうか」と思う。問題を解いていても「こんな問題をやっていて大丈夫なのだろうか」と思う。全国模試を受けても「この点数では無理なのではないか」と考える。そして別の教材を探す。別の勉強方法を探す。別の予備校情報を見る。そうして一日が終わる。
これでは勉強時間を確保しているように見えても実際には心の中でずっと迷い続けていることになります。
そしてその迷いが積み重なるほど、勉強そのものが苦しくなります。
留年が決まることと歯科医師になれないことは同じではありません。
もちろん留年は大きな出来事です。一年という時間も必要になります。精神的にも苦しいでしょう。しかしそれを「自分は歯科医師になれない」という結論にしてしまう必要はありません。むしろ「なぜ今まで進級できなかったのか」を考える機会にしてください。
基礎が不足していたのか。勉強開始が遅かったのか。試験直前に集中し過ぎていたのか。理解より暗記に偏っていたのか。自分一人では修正できない問題があったのか。ここを整理することが重要です。
そして6年生になった時に「今から歯科医師国家試験の勉強を始めなければ」となってしまいます。しかし本当はその時点では「始める」のではなく仕上げる段階に入っていなければなりません。だからこそ今の4年生か5年生の段階から卒業までを見通した勉強が必要なのです。
しかし本当に必要なのは新しいものを探すことではない場合があります。今までの一年間を振り返って何が足りなかったのかを明確にすることです。
ここを決めなければ全国模試は単なる不安材料になってしまいます。逆に全国模試を材料として使えば「この分野が弱い」「この問題形式で失点している」「知識はあるのに判断できていない」と自分を修正することができます。
そしてそれらを本番までに仕上げなければなりません。だから「合格できるかどうか」を一日中考えていても、合格には近づきません。考えるべきなのは「合格するために今日何をするのか」です。
苦手科目を一つ決める。教科書に戻る。問題を解く。間違いを分析する。一週間後にもう一度確認する。そうすると少しずつ自分の中に変化が生まれます。迷いを消すのは言葉ではありません。行動です。
例えば問題を解いて答え合わせをして終わっていたならその後に「なぜ間違えたのか」を確認する。教科書をほとんど読んでいなかったなら必要な部分に戻る。苦手科目を避けていたなら今から逃げずに取り組む。この積み重ねしかありません。
今日一日をどうするか。今週何を完成させるか。今月どこまで上げるか。そこだけを決める。そしてその結果をまた見直す。この繰り返しによって迷いは少しずつ小さくなっていきます。
方法が間違っていたのであれば変える。苦手から逃げていたのであれば向き合う。一人で迷っているのであれば誰かに相談する。そして自分の現在地を正確に知る。そこから始めればいいのです。
決めればやるべきことが見えてきます。やるべきことが見えれば迷う時間が減ります。迷う時間が減れば勉強に使える時間が増えます。そしてその積み重ねが結果につながっていきます。
ただし昨年と同じ勉強を続けるのではなく何を変えるべきなのかを明確にしてください。そして両者に共通することがあります。それは勉強開始の遅れを、これ以上広げないことです。始めるかどうか迷っている時間そのものがさらに遅れを作ります。
そして最後に一つだけ覚えておいてください。「合格できるかどうか」を考えているだけでは合格には近づきません。「合格するために今日何をするのか」を決めてください。現役生にはまだ修正する時間があります。浪人生にも本番までの時間があります。しかしその時間を「迷う時間」にしてしまえば残された時間はどんどん少なくなります。
反対に今日から一日~一週間~一か月と進めることを決めて進めば少しずつ状況は変わります。迷いがなくなってから始めるのではありません。始めるから迷いが小さくなるのです。今秋は皆さんにとって「諦める秋」ではなく「決断の秋」にしてほしいと思います。
今年受験を続けるのか。卒業を目指すのか。歯科医師国家試験合格を目指すのか。その答えを自分の中で決めたならあとはその決断に合わせて行動してください。苦しい時期です。しかし迷いながら立ち止まるより「自分はここまでやる」と決めて一歩ずつ進む方がいい。その一歩が今までとは違う結果を生み出すかもしれません。
そして私たちはその一歩を一緒に考えることができます。諦めるにはまだ早過ぎます。しかしただ願っているだけでも時間は待ってくれません。だからこそ今秋迷いを決断に変えてください。その日から皆さんの勉強は必ず変わり始めます。
弘中塾 塾長 弘中 崇
追記
「迷っているから勉強ができない」のではなく迷いながら勉強しているから勉強の方向も量も定まらず結果として苦しみが大きくなる。一方で現役生と浪人生では「迷い」の生まれ方が違います。その違いも丁寧に描きながら最後は「迷いをなくしてから始めるのではなく決めて始めることで迷いが小さくなる」というところへ持っていきたいと思いました。
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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
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講義コース
政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載
厚労省歯科医師国家試験関連サイト
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。
本日は
迷いから苦しみが生まれる
― 留年を前にした現役生と全国模試結果を見つめる浪人生のみなさんへ ―
塾長コラム131公開させて頂きました。どうぞ最後迄宜しくお願い致します。
9月も半ばを過ぎました。歯科医師国家試験を目指す学生のみなさんにとってこれからの時期は一年の中でも特に心が揺れる時期です。現役生の皆さんは大学によっては留年判定が現実的な問題になってきます。これまで何とか進級してきたけれどここに来て「このままでは6年生を終えられないのではないか」「卒業試験までたどり着けるのだろうか」という不安が出てきます。
一方で浪人生の皆さんは模試の結果などから自分が今どの位置にいるのかが少しずつ見えてくる時期です。思っていたより点数が伸びている人もいるでしょう。反対に「これだけ勉強しているのに、なぜ上がらないのだろう」「このままでは今年も難しいのではないか」と感じている人もいると思います。
この二つの立場は違います。しかし今の時期になるとどちらにも共通して現れてくるものがあります。それが、**「迷い」**です。
そして僕はこの「迷い」こそがこの時期から皆さんを一番苦しめるものではないかと思っています。
迷っている時間は勉強している時間ではありません
もちろん迷うこと自体が悪いわけではありません。「このままの勉強方法でいいのか」「もっと別の方法があるのではないか」「この大学で本当に卒業できるのか」「自分は本当に歯科医師国家試験に合格できるのか」そう考えることは自然です。むしろ自分の将来を真剣に考えているからこそ迷うのだと思います。しかし問題は迷っている間にも時間だけは過ぎていくということです。教材を開いていても「この教材でいいのだろうか」と思う。問題を解いていても「こんな問題をやっていて大丈夫なのだろうか」と思う。全国模試を受けても「この点数では無理なのではないか」と考える。そして別の教材を探す。別の勉強方法を探す。別の予備校情報を見る。そうして一日が終わる。
これでは勉強時間を確保しているように見えても実際には心の中でずっと迷い続けていることになります。
そしてその迷いが積み重なるほど、勉強そのものが苦しくなります。
現役生の迷い
現役生の皆さんは今から特に難しい時期に入ります。大学から留年という現実を突きつけられる学生もいるでしょう。「ここまで来たのにもう一度同じ学年をやるのか」「友達は進級するのに自分だけ残るのか」「卒業できなければ国家試験も受けられない」そう考えると不安になるのは当然です。しかしここで一つ考えてほしいことがあります。留年が決まることと歯科医師になれないことは同じではありません。
もちろん留年は大きな出来事です。一年という時間も必要になります。精神的にも苦しいでしょう。しかしそれを「自分は歯科医師になれない」という結論にしてしまう必要はありません。むしろ「なぜ今まで進級できなかったのか」を考える機会にしてください。
基礎が不足していたのか。勉強開始が遅かったのか。試験直前に集中し過ぎていたのか。理解より暗記に偏っていたのか。自分一人では修正できない問題があったのか。ここを整理することが重要です。
現役生には「始める時期」の遅れがあります
僕は現役生の相談を受けていていつも感じることがあります。それは「勉強を始める時期が遅い」ということです。もちろん本人は努力しています。試験前には一生懸命勉強しています。しかし、歯科医師国家試験につながる勉強として考えると始める時期が遅いのです。大学の試験が近づいてから始める。試験が終われば一度止まる。次の試験が近づけばまた始める。これを繰り返していると知識が積み上がりません。そして6年生になった時に「今から歯科医師国家試験の勉強を始めなければ」となってしまいます。しかし本当はその時点では「始める」のではなく仕上げる段階に入っていなければなりません。だからこそ今の4年生か5年生の段階から卒業までを見通した勉強が必要なのです。
浪人生の迷いはもっと複合で複雑です
浪人生の場合はさらに難しい問題があります。何度も受験している人ほど「自分は一体何をすればいいのか」が分からなくなることがあります。過去問はやった。全国模試も受けた。講義も受けた。参考書も読んだ。それでも合格できなかった。そうすると「次は何をすればいいのだろう」と迷ってしまいます。そして新しい教材を探します。新しい勉強方法を探します。新しい講座を探します。しかし本当に必要なのは新しいものを探すことではない場合があります。今までの一年間を振り返って何が足りなかったのかを明確にすることです。
全国模試の点数だけで今年を決めないでください
浪人生の皆さん。全国模試の結果は大切です。自分の現在地を知るために必要です。しかし模試の結果だけで今年の合否を決めつけないでください。点数が低かった。判定が悪かった。順位が上がらなかった。それは今の自分の状態を示しているだけです。大切なのは「では本番までに何点上げるのか」です。そして「そのためには何を変えるのか」です。ここを決めなければ全国模試は単なる不安材料になってしまいます。逆に全国模試を材料として使えば「この分野が弱い」「この問題形式で失点している」「知識はあるのに判断できていない」と自分を修正することができます。
「本当に合格できるのか」という迷い
そして現役生にも浪人生にも共通して出てくるのが「本当に自分は歯科医師国家試験に合格できるのだろうか」という迷いです。これは簡単には消えません。私自身も皆さんに「大丈夫です。必ず合格できます。」と無責任に言うつもりはありません。歯科医師国家試験は精神論だけで通過できる試験ではないからです。必要な知識があります。必要な理解があります。問題を解く力があります。大学を卒業するための力も必要です。そしてそれらを本番までに仕上げなければなりません。だから「合格できるかどうか」を一日中考えていても、合格には近づきません。考えるべきなのは「合格するために今日何をするのか」です。
「合格できるか」ではなく「合格するために何をするか」
これは言葉の違いに見えるかもしれません。しかし意味は全く違います。「合格できるか」と考えると自分を外側から眺めることになります。点数を見て判定を見て周囲と比較して「自分は無理なのではないか」と考える。しかし「合格するために何をするか」と考えれば自分が行動する側になります。苦手科目を一つ決める。教科書に戻る。問題を解く。間違いを分析する。一週間後にもう一度確認する。そうすると少しずつ自分の中に変化が生まれます。迷いを消すのは言葉ではありません。行動です。
成績が上がるかどうかで迷っている人へ
「今から成績が上がりますか」という質問もこの時期には多くなります。もちろん、誰にでも同じ答えを出すことはできません。しかし少なくとも言えることがあります。成績が上がる前には必ず「今までの勉強を変える」という段階があります。今までと同じことを続けながら「もっと点数が上がらないかな」と願っても簡単には変わりません。例えば問題を解いて答え合わせをして終わっていたならその後に「なぜ間違えたのか」を確認する。教科書をほとんど読んでいなかったなら必要な部分に戻る。苦手科目を避けていたなら今から逃げずに取り組む。この積み重ねしかありません。
迷いをなくしてから始めるのではありません
ここが今日一番伝えたいことです。皆さんは「迷いがなくなったら勉強を始めよう」と思っていませんか。しかしそれではいつまでも始まりません。「本当に受かるか分からない」「この方法で良いか分からない」「今から間に合うか分からない」そんな迷いを抱えたままでもいいのです。むしろ迷いながらでも今日進めることを決める。これが大切です。今日一日をどうするか。今週何を完成させるか。今月どこまで上げるか。そこだけを決める。そしてその結果をまた見直す。この繰り返しによって迷いは少しずつ小さくなっていきます。
今秋は「決断」の最終時期です
9月に入り10月を迎え11月へ。これから先は全受験生にとって非常に重要な時期です。現役生は大学の判定と向き合うことになります。浪人生は全国模試の結果と向き合うことになります。ここで「もう無理だ」と決める人もいるでしょう。しかし私は皆さんに「諦める前に今の勉強を本当に見直したのか」と聞きたいと思います。勉強開始が遅かったのであれば今から始める。方法が間違っていたのであれば変える。苦手から逃げていたのであれば向き合う。一人で迷っているのであれば誰かに相談する。そして自分の現在地を正確に知る。そこから始めればいいのです。
苦しみは「迷い」から生まれる
勉強そのものが苦しいことはあります。覚えられない。問題が解けない。点数が上がらない。これは当然苦しいでしょう。しかしその苦しみに加えて「どうしよう」「このままでいいのか」「別の方法があるのではないか」「本当に合格できるのか」と迷い続けると苦しみはさらに大きくなります。だから僕は迷いから苦しみが生まれると思っています。迷いを全部なくすことはできません。しかし迷いを抱えたままでも「今年は受験する」「合格を目指す」「そのためにこの方法で進める」と決めることはできます。決めればやるべきことが見えてきます。やるべきことが見えれば迷う時間が減ります。迷う時間が減れば勉強に使える時間が増えます。そしてその積み重ねが結果につながっていきます。
現役生も浪人生も今からが大切です
現役生の皆さん。もし留年が現実になったとしてもそれだけで歯科医師への道を閉ざさないでください。なぜ留年したのかを見つめてください。そして同じことを繰り返さないための一年にしてください。浪人生の皆さん。全国模試の結果が思うようでなかったとしてもそれだけで今年を諦めないでください。ただし昨年と同じ勉強を続けるのではなく何を変えるべきなのかを明確にしてください。そして両者に共通することがあります。それは勉強開始の遅れを、これ以上広げないことです。始めるかどうか迷っている時間そのものがさらに遅れを作ります。
最後に
僕は受験生の皆さんに「焦りなさい」と言いたいのではありません。焦っても良い勉強にはなりません。ただ「今自分は迷っているのだ」ということには気づいてほしいと思います。そしてその迷いの正体を見つけてください。勉強方法に迷っているのか。成績に迷っているのか。大学の進級に迷っているのか。歯科医師国家試験に合格できるかどうかに迷っているのか。それが分かれば次にすることが見えてきます。そして最後に一つだけ覚えておいてください。「合格できるかどうか」を考えているだけでは合格には近づきません。「合格するために今日何をするのか」を決めてください。現役生にはまだ修正する時間があります。浪人生にも本番までの時間があります。しかしその時間を「迷う時間」にしてしまえば残された時間はどんどん少なくなります。
反対に今日から一日~一週間~一か月と進めることを決めて進めば少しずつ状況は変わります。迷いがなくなってから始めるのではありません。始めるから迷いが小さくなるのです。今秋は皆さんにとって「諦める秋」ではなく「決断の秋」にしてほしいと思います。
今年受験を続けるのか。卒業を目指すのか。歯科医師国家試験合格を目指すのか。その答えを自分の中で決めたならあとはその決断に合わせて行動してください。苦しい時期です。しかし迷いながら立ち止まるより「自分はここまでやる」と決めて一歩ずつ進む方がいい。その一歩が今までとは違う結果を生み出すかもしれません。
そして私たちはその一歩を一緒に考えることができます。諦めるにはまだ早過ぎます。しかしただ願っているだけでも時間は待ってくれません。だからこそ今秋迷いを決断に変えてください。その日から皆さんの勉強は必ず変わり始めます。
弘中塾 塾長 弘中 崇
追記
「迷っているから勉強ができない」のではなく迷いながら勉強しているから勉強の方向も量も定まらず結果として苦しみが大きくなる。一方で現役生と浪人生では「迷い」の生まれ方が違います。その違いも丁寧に描きながら最後は「迷いをなくしてから始めるのではなく決めて始めることで迷いが小さくなる」というところへ持っていきたいと思いました。
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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載
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