塾長コラム
多浪生の本心はどこにあるのか?|塾長コラム131 公開させて頂きました。
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。
第119回では既卒者988人に対して合格者は275人合格率は27.8%でした。更に受験回数が増えるほど合格率が下がり2回目42.8% 3回目31.3% 4回目26.1% 5回目19.6% 6回目14.9%……という厳しい数字になっています。(厚生労働省)
ただ今回のコラムでは数字で多浪生を追い詰めるのではなく「受験続行となった人に本当に合格する気持ちがあるのか」 を浪人生の方へ真正面から問いかけ「諦めない」と言うことと「合格するために自分を変える」と決めることは違う――そこを中心にしました。
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歯科医師国家試験を何度も受験している皆さんへ。今年も秋を迎えました。現役生が追い上げに入る時期になると僕は多浪生の皆さんについて改めて何度も考えることがあります。「この人は本当に歯科医師になりたいのだろうか」厳しい言葉に聞こえるかもしれません。
しかしこれは皆さんを責めるための言葉ではありません。むしろ何度も歯科医師国家試験に挑戦してきた皆さんだからこそ一度自分自身に問いかけてほしいのです。「私は本当に今年合格したいのだろうか」「もう一回だけ受けたい」「家族が応援してくれているからもう一年やってみる」「ここまでやったのだから最後まで受けたい」「せっかく大学を卒業したのだから歯科医師になりたい」
いろいろな思いがあるでしょう。
しかし「受験を続けること」と「合格することを本気で目指すこと」は、同じではありません。
ここを今年の秋に一度整理してほしいと思います。
さらに受験可能回数別に見ると1回目の合格率80.2%に対し2回目42.8%3回目31.3%4回目26.1%5回目19.6%6回目14.9%となり受験回数が増えるにつれて合格率が必ず低下しています。(厚生労働省)
これは非常に厳しい現実です。しかしここで大切なのは「既卒だから27.8%しかない」と考えて終わることではありません。むしろ「なぜ自分は、その27.8%に入るための勉強ができなかったのか」を考えることです。
それは「勉強をしていること」と「合格するための勉強をしていること」が一致していないということです。
なぜなら昨年と同じ勉強をして今年だけ結果が変わるとは成らないからです。
昨年過去問中心だった。今年も過去問中心。昨年間違えた問題を覚えただけだった。今年も同じ。昨年苦手科目を後回しにした。今年も同じ。それでは、受験回数だけが一つ増えてしまいます。
合格につながるのは後者です。
そんな状態になると「歯科医師になりたい」という気持ちより「ここまで来たのだから合格しなければならない」という気持ちが強くなってしまうことがあります。しかしここはもう一度考えてほしい。歯科医師になった後の自分を本当に想像できますか。
患者さんの前に立つ。患者さんの話を聞く。診断する。治療する。責任を持って医療を行う。その未来を望んでいるのか。そこまで考えて「やはり歯科医師になりたい」と思うのであれば今年は本気でやり直してください。
そして何より「自分はこれまで何が間違っていたのか」を認めることです。これはかなり苦しい作業です。しかしここを避けている限り勉強は変わりません。
そしてそこから教科書へ戻る。一つの問題から複数の知識を広げる。これが多浪生の皆さんには必要です。
一方で多浪生には大学の授業がありません。だからこそ自分自身で期限を作らなければなりません。「今日はこれだけやる」「今週はここまで終える」「今月はこの分野を完成させる」という具体的な期限を設定してください。
「今日は10時間勉強した」それだけではありません。例えば「今週は歯周病を完成させる」と決める。そして教科書を読む。問題を解く。間違いを確認する。もう一度解く。説明できるか確認する。ここまで終わって初めて「今週、歯周病を一段階上げた」と言えるのです。時間ではなく完成度で自分を評価してください。
そして必要であれば第三者に現状を見てもらうことも大切です。何年も受験している人程に自分の弱点を客観的に見ることが難しくなるからです。
「絶対に合格する」と何度言ってもそれだけでは点数になりません。しかし「合格したい」という気持ちがなければ苦しい勉強を最後まで続けることもできません。だからこそ気持ちと方法の両方が必要なのです。
「合格するための一年」にしてください。そして今秋もう一度自分に問いかけてください。「自分は本当に歯科医師になりたいのか」その答えが「はい」ならもう迷う必要はありません。今日から変えればいいのです。昨年と同じ勉強をしない。昨年と同じ生活をしない。昨年と同じ失敗を繰り返さない。そして「もう一回」と決めたその言葉に自分自身が責任を持つ。それが多浪生として最後の一年を戦うということだと思います。
歯科医師国家試験は皆さんの過去の受験回数を見て合否を決める試験ではありません。本番の日に必要な力を持っているかどうかです。だから過去は変えられません。しかし第120回を受験する自分は今日から変えられますし変えてみましょう。もう一度だけ自分自身に聞いてみてください。「私は本当に歯科医師になりたいのか」
もしその答えが揺るがないのであれば今年の秋を人生を変える秋にしてください。そして来年の歯科医師国家試験合格発表日に「もう一回挑戦して良かった」と思える一年にしましょう。そのために進める勉強を今日から始めてください。
弘中塾 塾長 弘中 崇
歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。
第119回では既卒者988人に対して合格者は275人合格率は27.8%でした。更に受験回数が増えるほど合格率が下がり2回目42.8% 3回目31.3% 4回目26.1% 5回目19.6% 6回目14.9%……という厳しい数字になっています。(厚生労働省)
ただ今回のコラムでは数字で多浪生を追い詰めるのではなく「受験続行となった人に本当に合格する気持ちがあるのか」 を浪人生の方へ真正面から問いかけ「諦めない」と言うことと「合格するために自分を変える」と決めることは違う――そこを中心にしました。
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多浪生の本心はどこにあるのか?
― 「もう一回」と決めた皆さんへ 今年度本当に合格するために ―
どうぞ最後迄宜しくお願い致します。歯科医師国家試験を何度も受験している皆さんへ。今年も秋を迎えました。現役生が追い上げに入る時期になると僕は多浪生の皆さんについて改めて何度も考えることがあります。「この人は本当に歯科医師になりたいのだろうか」厳しい言葉に聞こえるかもしれません。
しかしこれは皆さんを責めるための言葉ではありません。むしろ何度も歯科医師国家試験に挑戦してきた皆さんだからこそ一度自分自身に問いかけてほしいのです。「私は本当に今年合格したいのだろうか」「もう一回だけ受けたい」「家族が応援してくれているからもう一年やってみる」「ここまでやったのだから最後まで受けたい」「せっかく大学を卒業したのだから歯科医師になりたい」
いろいろな思いがあるでしょう。
しかし「受験を続けること」と「合格することを本気で目指すこと」は、同じではありません。
ここを今年の秋に一度整理してほしいと思います。
第119回の数字から逃げない
第119回歯科医師国家試験では全体の受験者2,837人に対して合格者は1,757人合格率は61.9%でした。一方で既卒者は988人が受験し合格者は275人合格率は27.8%でした。(厚生労働省)この数字を見て「今年はもう無理だ」と思った人もいるでしょう。特に何度も受験してきた人にとっては簡単に受け止められる数字ではありません。さらに受験可能回数別に見ると1回目の合格率80.2%に対し2回目42.8%3回目31.3%4回目26.1%5回目19.6%6回目14.9%となり受験回数が増えるにつれて合格率が必ず低下しています。(厚生労働省)
これは非常に厳しい現実です。しかしここで大切なのは「既卒だから27.8%しかない」と考えて終わることではありません。むしろ「なぜ自分は、その27.8%に入るための勉強ができなかったのか」を考えることです。
多浪生の一番の問題は「知識不足」だけではない
僕は多浪生の皆さんと話をしていて感じることがあります。何度も受験している人ですから知識が全くないわけではありません。むしろ現役生より知っていることもあります。過去問もたくさん解いている。全国模試も何度も受けている。教材もたくさん持っている。歯科医師国家試験の雰囲気も知っている。それでも合格できない。なぜでしょうか。もちろん一人ひとり理由は違います。しかし共通して見えてくるものがあります。それは「勉強をしていること」と「合格するための勉強をしていること」が一致していないということです。
「今年も勉強しています」では足りない
多浪生の皆さんに「今年はどうですか?」と聞くと「毎日勉強しています」という答えが返ってくることがあります。もちろんそれは大切です。しかし私はそこで終わりにしたくありません。「何を勉強していますか?」「昨年と何を変えましたか?」「昨年の不合格原因は何でしたか?」「その原因は今どこまで改善しましたか?」ここまで聞きたいのです。なぜなら昨年と同じ勉強をして今年だけ結果が変わるとは成らないからです。
昨年過去問中心だった。今年も過去問中心。昨年間違えた問題を覚えただけだった。今年も同じ。昨年苦手科目を後回しにした。今年も同じ。それでは、受験回数だけが一つ増えてしまいます。
「もう一回」の意味を必ず考えて欲しいです
保護者の方から「先生もう一回だけお願いします」という言葉を聞くことがあります。学生本人も「もう一年だけやらせてください」と言う。私はその気持ちは大切にしたいと思っています。しかし「もう一回」という言葉には二つの意味があります。一つは「去年と同じことをもう一度やってみる」という意味。もう一つは「去年までの自分を変えて、最後の一年を戦う」という意味です。合格につながるのは後者です。
「本当に歯科医師になりたいのか」
ここであえて厳しい質問をします。あなたは本当に歯科医師になりたいですか。何年も受験しているとこの問いに自信を持って答えられなくなることがあります。友人は働いている。同級生は開業している。大学を卒業して何年も経っている。家族にも迷惑をかけている。自分だけが同じ場所にいるように感じる。そんな状態になると「歯科医師になりたい」という気持ちより「ここまで来たのだから合格しなければならない」という気持ちが強くなってしまうことがあります。しかしここはもう一度考えてほしい。歯科医師になった後の自分を本当に想像できますか。
患者さんの前に立つ。患者さんの話を聞く。診断する。治療する。責任を持って医療を行う。その未来を望んでいるのか。そこまで考えて「やはり歯科医師になりたい」と思うのであれば今年は本気でやり直してください。
本気とは「苦しいことを我慢する」ことではない
「本気で頑張ります」という言葉もよく聞きます。しかし本気とは単に長時間勉強することではありません。朝から晩まで机に座ることでもありません。本気とは精神論では無く自分の弱点から逃げないことです。苦手な科目を後回しにしない。分からない問題を分からないままにしない。過去問の正解だけを見て終わらない。模試の悪い結果から目を背けない。そして何より「自分はこれまで何が間違っていたのか」を認めることです。これはかなり苦しい作業です。しかしここを避けている限り勉強は変わりません。
今秋にまず「昨年の自分」を分析する
多浪生の皆さんに今すぐやってほしいことがあります。昨年の自分を一度紙に書き出してください。① どこで点を失ったのか。必修なのか。一般問題なのか。臨床実地問題なのか。特定の領域なのか。
② なぜ失ったのか。知らなかったのか。忘れていたのか。問題文を読めなかったのか。判断できなかったのか。時間が足りなかったのか。
③ その原因は今年改善したのか。ここが一番重要です。「昨年は病理が苦手だった」だけでは何も変わりません。「病理の○○が弱かったので教科書に戻って整理し問題演習をして今は説明できる」ここまで持っていく。
それが改善です。多浪生こそ「過去問だけ」から一歩外へ
何度も受験している人ほど過去問に慣れています。だから問題を見ると「この問題知っている」となります。しかし知っていることと初見問題を解けることは違います。歯科医師試験は過去問と全く同じ形で出てくるとは限りません。だからこそ「この問題の答えは何か」だけではなく「この問題が何を理解しているか確認しているのか」を考えてください。そしてそこから教科書へ戻る。一つの問題から複数の知識を広げる。これが多浪生の皆さんには必要です。
現役生が追い上げる秋だからこそ
今の時期は現役6年生が追い上げの時期に入っています。各歯科大学の卒業(学士)試験を意識しながら歯科医師国家試験に向けて勉強量を増やしていきます。現役生には「卒業しなければ歯科医師国家試験を受けられない」という明確な期限があります。一方で多浪生には大学の授業がありません。だからこそ自分自身で期限を作らなければなりません。「今日はこれだけやる」「今週はここまで終える」「今月はこの分野を完成させる」という具体的な期限を設定してください。
「毎日やる」から「毎週完成させる」へ
多浪生の勉強では、毎日の勉強時間だけを目標にしないでください。「今日は10時間勉強した」それだけではありません。例えば「今週は歯周病を完成させる」と決める。そして教科書を読む。問題を解く。間違いを確認する。もう一度解く。説明できるか確認する。ここまで終わって初めて「今週、歯周病を一段階上げた」と言えるのです。時間ではなく完成度で自分を評価してください。
今秋から変えるなら充分間に合う
第119回の結果を見れば今年度を諦めた人がいることも理解できます。「もう自分には無理なのではないか」と思うのも無理はありません。しかし受験を続けると決めたのであればここから中途半端に進むことだけはやめましょう。受けるなら「今年合格するために何を変えるのか」を決めてください。「合格できたらいい」ではありません。「合格するために今までの勉強を変える」です。保護者の皆さんへ
そして保護者の皆さんにもお願いがあります。多浪生の子どもを見ていると「今年こそ受かってほしい」という気持ちが強くなると思います。当然です。しかし「今年は絶対に受かりなさい」とだけ言い続けても本人の勉強が変わるとは限りません。むしろ「あなたは本当に歯科医師になりたいのか」「もしなりたいのであれば今年は何を変えるのか」を一緒に考えてあげてください。そして必要であれば第三者に現状を見てもらうことも大切です。何年も受験している人程に自分の弱点を客観的に見ることが難しくなるからです。
最後の一年は「最後だから頑張る」のではない
多浪生の皆さん。「今年が最後の一年です」と決めた人もいるでしょう。僕はその言葉を軽く扱ってほしくありません。しかし「最後だから死ぬ気で頑張る」だけでもありません。最後の一年だからこそ「今までの自分を分析し必要なものだけを残し必要のないものを捨てる」ことです。教材を増やす。勉強時間を増やす。問題数を増やす。それだけではありません。むしろ減らしてください。使わない教材を減らす。意味のない勉強を減らす。分かったつもりを減らす。そして合格するために必要な勉強を残す。本心が決まれば勉強は変わる
最後にもう一度聞きます。あなたは本当に歯科医師になりたいですか。もし答えが「はい」なら今年は今までと同じ一年にしないでください。昨年の自分を超えてください。知識量だけではありません。考え方を変えてください。生活を変えてください。勉強方法を変えてください。そして自分の弱点から逃げないでください。歯科医師国家試験は精神論だけで合格できる試験ではありません。「絶対に合格する」と何度言ってもそれだけでは点数になりません。しかし「合格したい」という気持ちがなければ苦しい勉強を最後まで続けることもできません。だからこそ気持ちと方法の両方が必要なのです。
今年の秋を最後の「決断の秋」にする
多浪生の皆さん。第119回の数字は厳しいものでした。既卒者の合格率は27.8%でした。(厚生労働省)しかし数字は皆さん一人ひとりの未来を決めるものではありません。数字を見て「自分には無理だ」と決めるのか。それとも「だからこそ自分は27.8%に入るために何を変えるのか」と考えるのか。ここで大きく変わります。今年度の受験を続けると決めたのであればもう「受けるための一年」にしないでください。「合格するための一年」にしてください。そして今秋もう一度自分に問いかけてください。「自分は本当に歯科医師になりたいのか」その答えが「はい」ならもう迷う必要はありません。今日から変えればいいのです。昨年と同じ勉強をしない。昨年と同じ生活をしない。昨年と同じ失敗を繰り返さない。そして「もう一回」と決めたその言葉に自分自身が責任を持つ。それが多浪生として最後の一年を戦うということだと思います。
歯科医師国家試験は皆さんの過去の受験回数を見て合否を決める試験ではありません。本番の日に必要な力を持っているかどうかです。だから過去は変えられません。しかし第120回を受験する自分は今日から変えられますし変えてみましょう。もう一度だけ自分自身に聞いてみてください。「私は本当に歯科医師になりたいのか」
もしその答えが揺るがないのであれば今年の秋を人生を変える秋にしてください。そして来年の歯科医師国家試験合格発表日に「もう一回挑戦して良かった」と思える一年にしましょう。そのために進める勉強を今日から始めてください。
弘中塾 塾長 弘中 崇
歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
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