塾長コラム

第119回歯科医師国家試験発表を終えてそろそろ夏になった(既卒生へ中編)|塾長コラム121 公開させて頂きました。

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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾事務局からのお知らせです。

 

「今年も頑張ります。」では足りない理由

既卒生の皆さんに私は毎年同じ質問をします。

「今年はどのような一年にしたいですか。」

すると多くの方がこう答えます。

「今年こそ合格したいです。」

「今年は絶対に頑張ります。」

もちろんその気持ちに嘘はありません。

私もその決意を疑ったことは一度もありません。

しかし長年多くの既卒生を見てきた立場から申し上げると「頑張る」という言葉だけでは一年は変わりません。

なぜなら昨年も一昨年もその前の年も皆さんは同じように「頑張ります」と言って勉強を始めてきたからです。

では何が違うのでしょうか。

私は「覚悟」の中身が違うのだと思っています。

「頑張る」という決意は多くの人が持っています。

しかし「今までの自分を変える」という覚悟を持てる人は決して多くありません。

ここが合格する人ともう一年を繰り返してしまう人の分岐点です。



努力は裏切らない。しかし努力の方向は間違える。

私は「努力は必ず報われる」と簡単には言いません。

現実には、誰よりも努力しても結果に届かなかった学生を何人も見てきました。

だからこそ私はこう考えています。

努力そのものは裏切りません。
しかし努力の方向は間違えることが良くあります。
例えば十年前に合格できた勉強法をそのまま今年も繰り返す。

過去問を五周~十周と解くことだけが安心材料になる。

教科書を開く時間が日に日に短くなっていく。

模試の点数だけに一喜一憂しその原因を深く考えない。

こうした学習は一生懸命であるほど修正が難しくなります。

「これだけ頑張ったのだから間違っているはずがない。」

そう思ってしまうからです。

しかし歯科医師国家試験は皆さんの努力量を採点している訳ではありません。

理解(=暗記でも良い)できているか。考えられるか。臨床へ結び付けられるか。

そこだけを見ています。

だからこそ「努力の質」を見直す勇気が必要なのです。



過去問依存は安心感という名の落とし穴

私は過去問を否定しているのでは全くありません。

過去問は歯科医師国家試験を知るために欠かせない教材です。

しかし過去問だけを信じ始めた瞬間にその教材は武器ではなくなります。

過去問は「試験の歴史」です。

一方で教科書は「歯科医学そのもの」です。

歴史だけを学んでも医学は身に付きません。

今年の歯科医師国家試験でも教科書を読み込み基本事項を理解していた学生ほど落ち着いて問題に向き合えたという声を数多く聞きました。

反対に「見たことがない問題だ」と焦った学生ほど実は教科書に書かれている基本事項を結び付けることができなかったケースが少なくありませんでした。

ここに、現在の歯科医師国家試験がもつ本質があります。



「今年で終わる人」は夏までに変わる

私は毎年夏頃になるとあることに気付きます。

「今年は合格するだろう。」「届きそうだ。」

そう感じる既卒生には共通点があります。

勉強時間ではありません。

教材でもありません。

表情が変わるのです。
問題を解くことが目的ではなくなり、

「なぜこの疾患ではこの治療なのか。」

「なぜこの選択肢は誤りなのか。」

そんな質問を自分自身へ投げかけるようになります。

つまり「答えを覚える人」から「考える人」へ変わるのです。

この変化は今秋ではありません。

冬でもありません。

多くの場合は六月から八月までの間に必ず起こります。

だから私は毎年この時期を何よりも大切に見ています。

夏を変えられた人は今秋を変えられます。

今秋を変えられた人は、試験本番を変えられます。

そして本番を変えられた人だけが「今年で終わりました。」「お世話に成りました。」と笑顔で六本木へ来てくれるのです。

 

明日「後編」を公開します。

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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。

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