塾長コラム

後期に入った今、学年ごとに何を見据えるべきか|塾長コラム124 公開させて頂きました。

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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。

本日は

 

後期に入った今、学年ごとに何を見据えるべきか

---4年生CBT、5年生から2年計画、6年生卒業(学士)試験と歯科国試対策---

 

新年度が始まってから半年が経過しました。

大学では前期の授業や試験を終え後期へ入った時期です。学生の皆さんにとっては「もう半年が過ぎたのか」と感じる時期かもしれません。

しかし歯学部ではこの半年という時間を単純に「半年勉強した」と考えることはできません。

4年生にはCBTが近づき5年生は6年生へ向かう準備が始まり6年生は卒業(学士)試験と歯科医師国家試験を同時に考えなければならない時期に入っています。

学年は違っても共通していることがあります。

それは後期に入った時点で来年のことを考え始めなければならないということです。

各試験が近づいてから考えるのでは遅い場合があります。

特に歯学部では一つの試験を乗り越えればすべてが終わるわけではありません。CBT、臨床実習、卒業(学士)試験、そして歯科医師国家試験へと続いていきます。

したがって今の勉強だけを見るのではなく「次に何が待っているのか」まで見ておくことが大切です。
今回は4年生、5年生、6年生、それぞれについて後期から何を考えてほしいのかをお話しします。



4年生は「CBTを受けるための勉強」だけにしない

4年生にとって後期から大きなテーマになるのがCBT対策です。

CBTは臨床実習へ進むための重要な関門です。

そのためどうしても学生の意識は「CBTに合格しなければならない」という一点に集中します。

もちろんそれは間違いではありません。

しかしここで一つ注意してほしいことがあります。

CBTを単独試験として考えないことです。
CBTで問われる内容はその後の臨床実習、卒業試験、そして最終的には歯科医師国家試験につながっていきます。

CBTが終わった瞬間に不要になる知識ではありません。

むしろ4年生の時期にどれだけ基本を理解できたかがその後の学習に影響します。

CBT直前になって過去問や問題集を繰り返すことは必要です。

しかしそれだけになってしまうと「正解を覚える」という勉強になりやすいのです。

なぜその答えになるのか。

他の選択肢はなぜ違うのか。

その知識が臨床ではどのようにつながっていくのか。

ここまで考える習慣を持ってください。

4年生の段階で身につけてほしいのは単なる点数ではありません。

**「分からないことを分からないままにしない習慣」**です。

CBT対策をしながら必ず教科書に戻る。問題を解いて理解できていないところを確認する。そしてもう一度問題を解く。
この繰り返しをしてください。

CBTに合格することは大切です。

しかし本当の意味で大切なのはCBTを通過した後に臨床実習へ進み5年生から6年生へと学習をつなげられる状態を作ることです。



5年生は「まだ時間がある」と考えない

5年生は4年生ほど目の前に大きな試験があるわけではありません。

そのため意外に危険な学年でもあります。

「6年生になってから国試の勉強を始めればいい」「まだ1年以上ある」この感覚が出てきたら一度立ち止まってください。

5年生は実は非常に重要な時期です。

なぜなら5年生の後期から6年生の1年間を一つの流れとして考えることができるからです。
私は5年生には「2年計画」という考え方を持ってほしいと思っています。

2年計画といっても5年生から国試の問題を大量に解き始めなさいという意味ではありません。

むしろ逆です。

5年生では基礎となる知識を整理しておく。

そして6年生になった時その知識を国試対策へつなげていく。

この流れを作ることです。

歯科医師国家試験は最後の数か月だけで対応できる試験ではありません。

もちろん6年生になってから大きく成績を伸ばす学生もいます。

しかしそのためには5年生までに積み上げておかなければならないものがあります。

特に大切なのは教科書を読める力です。

問題を解くことに慣れていても教科書を開いた途端に何を書いてあるのか分からない。

この状態では6年生になってから苦労します。

過去問題集等は答えを教えてくれます。

しかし教科書はなぜその答えになるのかという背景を教えてくれます。

5年生のうちにこの二つを行き来できるようにしてください。

そしてもう一つ。

5年生は臨床との接点が増えてくる時期でもあります。

今まで覚えてきた基礎知識が実際の診療の中でどう使われるのかを意識してください。

これは単に国試対策になるという話ではありません。

歯科医師になるための学習としてとても重要なことです。



6年生は「卒業試験」と「歯科国試」を別々にしない

そして6年生です。

後期に入ると卒業(学士)試験が本格的になります。

ここからの6年生は4年生や5年生とは時間の意味が違います。

一日一週間一か月がそのまま卒業と歯科医師国家試験につながっていきます。

この時期に一番避けてほしいのは「今は卒業試験だから国試は後でいい」という考え方です。

もちろん大学の卒業(学士)試験に合格しなければ卒業できません。

したがって卒業試験への対応は最優先です。

しかし卒業試験のためだけの勉強にしてしまうと卒業試験が終わった後に歯科国試対策を一から始めることになってしまいます。

これは非常にもったいないことです。

卒業試験の勉強をしながら「これは国試でも必要になる知識だ」「この部分は今後も繰り返す必要がある」という視点を持ってください。

卒業試験の範囲を勉強することと歯科国家試験対策は完全に別物ではありません。

むしろ卒業試験を歯科国試対策の一部として利用するという考え方が必要です。



ただし「卒業試験対策=歯科国試対策」でもありません

ここも注意が必要です。

卒業試験と歯科国家試験にはそれぞれの目的があります。

歯科大学の卒業試験では大学が学生を卒業させるために必要だと判断する内容が問われます。

一方で歯科国家試験では歯科医師として必要な知識や判断力が問われます。

したがって「卒業試験の問題を覚えれば歯科国試も大丈夫」とは考えないでください。

卒業試験を通過する。

その過程で基礎知識を整理する。

そしてその知識を歯科医師国家試験の視点からもう一度確認する。

この三段階が必要です。

6年生後期は大学の試験と歯科医師国家試験が重なってくるために非常に苦しくなります。

だからこそ今のうちから「二つをつなげる」ことが重要なのです。



6年生にとって一番怖いのは「勉強しているのに方向が違う」こと

6年生になると多くの学生が勉強しています。

朝から夜まで机に向かっている学生もいます。

問題集を何冊も持っている学生もいます。

全国模試を受け過去問等を繰り返している学生もいます。

それでも思うように成績が上がらないことがあります。

なぜでしょうか。

努力が足りないからとは限りません。

努力の方向が違っている可能性があります。
問題を解くこと自体が目的になっていないでしょうか。

正解数を増やすことだけを考えていないでしょうか。

間違えた問題を答えを覚えて終わりにしていないでしょうか。

そして何より「自分は何が分かっていないのか」を確認していますか。

ここを見失うと勉強時間だけが増えていきます。



後期は「勉強量」だけでなく「勉強の質」を見直す時期

4年生、5年生、6年生。

学年によって試験は違います。

しかし後期に共通して考えてほしいことがあります。

それは自分の勉強を一度客観的に見ることです。

何時間勉強したか。何ページ進んだか。何問解いたか。

これらはもちろん大切です。

しかしそれだけではありません。

昨日分からなかったことが今日は分かるようになったか。

一度間違えた問題を理由まで説明できるようになったか。

教科書を読んで自分の言葉で説明できるか。

模試の結果を見て自分の弱点を具体的に言えるか。

こうした部分を確認してください。



そして今から来年を考えてください

4年生はCBTの先に臨床実習があります。

5年生は6年生で始まる卒業試験と歯科医師国家試験を見据えた2年間があります。

6年生は卒業(学士)試験と国家試験をつなげながら卒業と同時の歯科医師国家試験合格を目指す時期です。

それぞれ立っている場所は違います。

しかしゴールはつながっています。

だから私は学生の皆さんに「今の試験だけ」を見てほしくありません。

4年生なら5年生を。

5年生なら6年生を。

6年生なら卒業後に歯科医師として仕事をするところまでを。

少し先まで見てほしいと思います。



最後に

後期に入ると時間が急に早く進みます。

4年生はCBTが近づきます。

5年生は「まだ1年ある」と思っている間に6年生になります。

6年生は卒業(学士)試験を一つずつ乗り越えながら歯科医師国家試験へ向かわなければなりません。

だからこそ今の時期に一度、自分自身へ問いかけてください。

「私は今どこに向かって勉強しているのだろうか。」そして「この勉強は、来年の自分につながっているだろうか。」
この二つの問いに答えられるようにしてください。

試験は一つずつあります。

しかし歯学部6年間の学習は一つにつながっています。

CBTのために学んだことが、臨床実習につながります。

5年生で積み上げた知識が6年生の卒業試験につながります。

卒業試験への取り組みが歯科医師国家試験対策につながります。

そして歯科医師国家試験の先には歯科医師として患者さんと向き合う未来があります。

だから今の試験だけを見ないでください。

後期とは次の試験に備える時期であると同時に自分の進路をもう一度見直す時期です。
4年生はCBTを通過することだけを目標にせずその先の学習につながる基礎を作ってください。

5年生は「まだ時間がある」と考えず5年生と6年生を一つの2年計画として考えてください。

6年生は卒業(学士)試験と国家試験を別々に考えず卒業と同時の歯科医師国家試験合格という一つの目標に向かってください。

そしてどの学年の学生にも伝えたいことがあります。

勉強は早く始めた人が必ず勝つわけではありません。
しかし早い段階で自分の現在地を知り正しい方向へ修正した人は後になって大きな差を作ることができます。

後期はそのための大切な時期です。今からでも遅くありません。

ただし「まだ大丈夫」と思って何もしないことだけは避けてください。
今日の一日を来年の自分につなげてください。

それが歯学部で学ぶ皆さんにとって後期を有意義に過ごすための最も大切な準備だと思います。

弘中塾 塾長 弘中 崇

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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。

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