塾長コラム
CBT終了から春期の過ごし方ー2|塾長コラム88 公開させて頂きました。
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中です。
本日の塾長コラムは
CBT終了から春期の過ごし方-2 ――第一関門を越えた人とこれから越える人へ
――第一関門をどう位置づけるかが、その後の2年間を決めます――
お届けしますのでどうぞ宜しくお願い致します。
第119回歯科医師国家試験も終了しひとつの大きな区切りを迎えました。
受験生の皆さん本当にお疲れ様でした。そして今学内では4年生のCBT(Computer Based Testing)が終わりほっと一息ついている学生も多いことでしょう。
しかし私は、あえてこの時期に申し上げます。
CBTは「通過点」ではありません。
CBTは「第一関門」です。
この第一関門をどのような姿勢で越えたかあるいは越えようとしているか。
その姿勢が、残る2年間の学習姿勢、さらには国家試験の合否にまで直結していきます。
CBTは“歯科医師国家試験の予行演習”ではない
CBTは共用試験の一つであり、臨床実習に進むための条件です。
しかし実態としては基礎医学から臨床歯学までを横断的に問われる初めての本格的な総合試験でもあります。
つまり
「単元ごとに覚えればよい試験」ではなく
「横断的に理解していなければ解けない試験」
なのです。
ここで重要なのは得点です。
弘中塾の長年のデータを申し上げますとCBT75点以下の場合、卒業までに1回以上留年する確率は約90%に達します。
これは感覚ではありません。
実際の推移から見えてきた数字です。
そして再試験対象となった学生の多くは
2回留年
あるいは卒業後1浪
という進路を辿るケースが目立ちます。
つまりCBTは、学力の「現在地」を示すだけでなくその後のリスクを予見させる試験でもあるのです。
なぜ75点が分岐点になるのか
75点という数字には意味があります。
CBTは単純な暗記量ではなく、理解の質を問います。
75点を下回る学生に共通しているのは
基礎科目の理解が断片的
臨床との結びつきが弱い
問題演習量が不足している
“わかったつもり”で止まっている
という傾向です。
国家試験は6年次で受けるものですが学力形成のピークは実は4年次後半から5年次前半にあります。
ここで基礎と臨床が結びつかなければ、6年次で取り戻すのは極めて困難になります。
CBT75点未満は、単なる点数ではありません。
「理解が構造化されていない」サインなのです。
この春期は“休養期間”ではありません
CBTが終わると、学生は一度気が緩みます。
当然です。大きな山を越えたのですから。
しかしこの春期こそ、実は最も重要な期間です。
なぜなら
5年生に進級すると臨床実習が始まる
学習時間は確実に減る
体系的な復習時間が取りにくくなる
からです。
春期は「最後の自由時間」と言っても過言ではありません。
この期間に何をするかで残り2年間の難易度が変わります。
春期に必ず行うべき三つのこと
① CBTの“解き直し”
まず最初に行うべきは、CBT問題の徹底的な解き直しです。
間違えた問題だけでなく正解した問題も含めてです。
なぜその選択肢が正しいのか
他の選択肢はなぜ誤りか
病態と治療がどのように繋がるか
ここまで掘り下げて初めて「理解」です。
② 基礎科目の再整理
解剖・生理・病理・薬理
これらは歯科医師国家試験の“土台”です。
春期のうちに
神経系
内分泌
炎症反応
抗菌薬作用機序
などを縦串で整理しておくことが重要です。
国家試験で伸びる学生は「基礎が臨床を説明できる学生」です。
③ 歯科医師国家試験過去問に初めて触れる
まだ早いと思う学生がいますがそれは誤解です。
今触れるべきなのは「完答」ではなく問題形式
出題傾向
難易度
を体感することです。
CBT後すぐに国家試験問題を見ることで自分の現在地がより鮮明になります。
留年構造を直視する
留年は突然起こるものではありません。
その多くは
CBTで低得点
臨床実習で消耗
5年次後半で定期試験苦戦
6年次で学力不足露呈
という流れです。
そして問題は本人よりも保護者の方が状況を把握していないケースが多いことです。
「進級しているから大丈夫」これは大きな誤解です。
進級と国家試験合格は全く別の指標です。
今、意識を変えられるか
私は毎年申し上げています。
合格する学生は「自分の弱さを早く認めた学生」です。
CBTで75点未満だった学生は決して絶望する必要はありません。
しかし
現実を直視する
今すぐ行動を変える
学習時間を倍にする
この覚悟が必要です。
春期の1ヶ月は6年次の3ヶ月分に匹敵する価値があります。
保護者の皆様へ
CBTは軽視できる試験ではありません。
もしお子様が75点未満であれば一度真剣に学習環境を見直す時期です。
自己流でよいのか
客観的指導は必要ないのか
今の勉強時間で足りているのか
歯科医師国家試験は6年後ではなくもう“始まっている”のです。
この第一関門をどう越えるか
CBTは単なる共用試験ではありません。
それは「学力の分岐点」です。
75点以上でも安心ではありません。
80点台であれば安定圏。
85点以上でようやく余裕が見えます。
春期をどう使うか。
休むのか
積み上げるのか
その選択が2年後の合格発表に繋がります。
結びに
第119回歯科医師国家試験を終えまた新しい学年が動き始めています。
歯科医師になる道は決して平坦ではありません。
しかし正しい時期に正しい努力を重ねれば必ず道は開けます。
CBTは第一関門。
しかし、乗り越え方次第で最大の追い風にもなります。
春期を制する者が5年次を制し6年次を制します。
今この瞬間から次の合格への準備は始まっています。
弘中塾はその覚悟を持つ学生を全力で支えます。
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塾で話し合った内容も今回のコラムでは書きましたのでぜひご覧下さい。
歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
モバイル弘中塾 (https://h-kobetsu.com/lp/mobile-hironakajuku/)
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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載 (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/)
厚労省歯科医師国家試験関連サイト (https://www.mhlw.go.jp/search.html?q=%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%A9%A6%E9%A8%93&cx=005876357619168369638%3Aydrbkuj3fss&cof=FORID%3A9&ie=UTF-8&sa=)



