塾長コラム
過去問よりも現役生を見てほしい|塾長コラム108 公開させて頂きました。
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各歯科大学生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中崇です。
本日は
過去問よりも現役生を見てほしい
塾長コラム108公開させて頂きました。どうぞ最後迄宜しくお願い致します。
―歯科医師国家試験・本当に見るべき“合格者像”とは―
最近学生からこんな質問を受けることが増えました。
「過去問は何年分必要でしょうか」
「何周すれば合格出来ますか」
「おすすめの問題集はありますか」
もちろん過去問は重要です。
歯科医師国家試験対策において過去問演習そのものを否定することは出来ません。
しかしこの数年間で強く感じていることがあります。
それは多くの学生が「過去問を見過ぎている」ということです。
そしてその一方でもっと見るべき存在を見失っています。
それが「現役合格する学生」です。
今回はこの“過去問中心時代”の中でなぜ今「現役生を見ること」が重要なのかについてお話しします。
なぜ現役生を見る必要があるのか
まず最初にお伝えしたいことがあります。
歯科医師国家試験に合格する学生には必ず“共通した姿勢”があります。
それは単なる学力ではありません。
勉強への向き合い方。
教科書との距離感。
復習の精度。
日々の積み重ね。
これらすべてを含めた「学習姿勢」です。
そしてこの姿勢が最も自然な形で残っているのが現役合格する学生です。
現役生は「歯科医師国家試験のためだけ」に勉強していない
ここが非常に重要です。
現役生は歯科医師国家試験だけを見て勉強しているわけではありません。
進級。
CBT。
卒業試験。
実習。
これらを同時に乗り越えながら学んでいます。
つまり「その場しのぎ」が通用しません。
知識を積み上げ続けなければ途中で止まります。
ここに既卒生との大きな違いがあります。
既卒生ほど「過去問中心」になりやすい
一方で既卒生はどうしても「歯科医師国家試験一本」に集中します。
すると学習が“点数を取るための勉強”に偏り始めます。
過去問を解く。
解説を覚える。
出題傾向を追う。
もちろん必要な作業です。
しかしここに偏り過ぎると「本来の理解」が抜け落ちます。
現役生は「教科書」を捨てない
最近の歯科医師国家試験を見ていて強く感じることがあります。
それは「教科書を読める学生」が強いということです。
そしてこの姿勢を最後まで維持しているのが現役合格する学生です。
現役生は授業・実習・試験を通して常に教科書へ戻る習慣があります。
つまり「知識の土台」が崩れにくいのです。
一方で既卒生は徐々に教科書から離れていきます。
その結果「問題は見たことがあるが本質理解が浅い」という状態に入りやすくなります。
過去問は“確認”であって“土台”ではない
ここは非常に大切な視点です。
過去問は自分の理解を確認するためのものです。
しかし近年多くの学生が「過去問そのもの」を勉強の中心に置いています。
これは非常に危険です。
なぜなら歯科医師国家試験は毎年変化するからです。
出題形式。
問われ方。
組み合わせ。
これらは少しずつ変わっています。
つまり「過去問を覚えるだけ」では限界があるのです。
現役生は「忘れる前提」で勉強している
ここも非常に大きな違いです。
現役生は日々大量の知識を扱っています。
だからこそ「一回で覚えよう」とはしていません。
繰り返す。
戻る。
確認する。
これを前提にしています。
つまり「積み上げ型」の勉強です。
一方で既卒生は「短期間で完成させよう」と焦りやすい傾向があります。
この差は非常に大きいものです。
現役生は“基準”が高い
現役で卒業・合格する学生は「何となく分かる」で止まりません。
説明出来るか。
自分で再現出来るか。
応用出来るか。
ここまで確認しています。
つまり“出来る基準”が高いのです。
既卒生が忘れやすいもの
既卒生が最も忘れやすいのは「学び続ける感覚」です。
歯科医師国家試験だけを見始めると「試験テクニック」が中心になります。
しかし本来必要なのは「理解を積み上げる姿勢」です。
これは現役時代には自然に持っていた感覚でもあります。
現役生を見るということ
ここで言う「現役生を見る」とは単に若い学生を見るという意味ではありません。
“どうやって積み上げているのか”を見るということです。
なぜ毎日教科書へ戻るのか。
なぜ復習を徹底するのか。
なぜ生活リズムを崩さないのか。
そこに合格する構造があります。
2025年度の結果が示したもの
今回歯科医師国家試験合格者数は過去最低となりました。
この結果が意味していることは明確です。
「付け焼き刃では通用しない」
ということです。
つまり今後はますます「土台型」の学生が強くなります。
ここで重要になるのが“現役生的な学習姿勢”なのです。
既卒生こそ現役時代を思い出してほしい
私は既卒生にこそ伝えたいことがあります。
「昔の自分」を思い出してほしいのです。
授業を受け教科書を読みノートを作り理解を積み上げていた頃。
本来皆さんは“積み上げ型”で勉強していたはずです。
しかし浪人生活が長くなるほどその感覚が失われていきます。
だからこそもう一度そこへ戻る必要があります。
“近道”を探し始めた瞬間にズレる
もう一つ大切なことがあります。
歯科医師国家試験が厳しくなるほど人は「近道」を探し始めます。
しかし実際には近道はありません。
むしろ“王道”を最後まで続けた人が強い。
教科書を読む。
復習を繰り返す。
理解を深める。
この地道な積み重ねこそが最終的に最も強い力になります。
現役合格者は「特別な人」ではない
ここで誤解してほしくないことがあります。
現役合格者は、特別な才能を持った人ばかりではありません。
もちろん優秀な学生もいます。
しかし実際には「当たり前を続けた人」が非常に多いのです。
だからこそ参考になります。
今後の歯科医師国家試験で必要になるもの
これからの歯科医師国家試験で必要になるのは。。。
・教科書理解
・再現力
・積み上げ
・総合力
・安定性
です。
そしてこれらを最も体現しているのが現役で卒業・合格する学生たちです。
最後に
歯科国試・学士(卒試)過去問は重要です。
しかしそれだけを見続けてはいけません。
本当に見るべきなのは「どういう学生が卒業と同時に合格しているのか」です。
そこにこれからの歯科医師国家試験を突破するヒントがあります。
面談のご案内
当塾では既卒生・現役生それぞれに対して「積み上げ型学習」への再構築を重視しています。
何を戻すべきか。
どこでズレたのか。
どう積み上げ直すのか。
これらを具体的に整理し現実的な形へ落とし込みます。
諦める前にぜひ塾長面談をお待ちしています。
本日最後に僕からもう少し申し上げます。
僕のテーマは単なる受験論ではなく「学生人生をどう立て直すか」「どこで人生を分岐させるか」まで踏み込んでいるので毎回非常に深く少し厳しい意味を持つコラムになっています。



