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歯科医師国家試験はどこへ向かうのか?|塾長コラム98 公開させて頂きました。
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。
本日は
歯科医師国家試験はどこへ向かうのか|塾長コラム98
公開させて頂きました。どうぞ最後迄宜しくお願い致します。
―合格者数減少の先にあるもの―
ここ数日は多くの方から同じご質問を頂いています。
「歯科医師国家試験はこれからどうなっていくのでしょうか。」
第119回歯科医師国家試験合格発表を受けてこの問いを持つのは当然のことだと思います。特に今回の結果は過去最低の合格者数という点において多くの方にとても強い印象を残しました。
しかしこの流れは決して突然起きたものではありません。
数年前から歯科医師国家試験は明確な方向へと進んできました。そして今回の結果はその延長線上にあるものです。
ではその方向とは何なのでしょうか。
合格者数は「調整されている」という現実
まず最初に認識すべきことがあります。
それは合格者数は単なる試験結果ではなく「制度の中で調整されている側面がある」ということです。
歯科医師国家試験は資格試験でありながら同時に医療提供体制の一部でもあります。つまり同試験合格者数はそのまま将来の歯科医師数に直結します。
そのため社会全体のバランスを丁寧に見ながら一定の方向性下で整然に設計されていると考えるのが自然です。
実際ここ数年の推移を見ても合格者数は徐々に絞られてきています。この動きは一時的なものではなく継続的な流れです。
人口減少と医療費抑制という背景
この流れには背景として日本全体の構造的な問題が根底にあります。
一つは近年の人口減少です。日本の総人口はすでに急激な減少局面に入っており今後もその傾向は必ず続きます。
もう一つは高騰する医療費問題です。高齢化の進行に伴い医療費は増加し続けており日本国としてはその抑制が大きな課題となっています。
以上二つの要因が重なる中で医療従事者数の在り方も見直されていくのは自然な流れです。
歯科医療においても例外ではありません。
これまでのように「一定数を安定的に輩出する」という考え方から「必要な質と数を精査する」という方向へとシフトしていると考えられます。
「誰でも受かる試験」ではなくなった
かつてはある程度の学力と努力があれば合格出来る試験という側面がありました。
しかし現在は明らかに違います。
歯科医師国家試験は「本質的に理解しているか」を問う試験へと変わりました。単なる暗記や過去問の繰り返しでは全く対応出来ない問題が増えています。
これは試験の難化というよりも「評価基準の変化」と言った方が正確かもしれません。
つまりより臨床に近い形での理解や判断力が求められているのです。
教科書重視への明確なシフト
今回の歯科国試でも顕著でしたが教科書ベースの出題が非常に強くなっています。
これは偶然ではありません。
試験実施側が「どこを学ぶべきか」を明確に示しているとも言えます。
過去問だけでは限界点にきた。
体系的な理解が必要である。
このメッセージは年々とても強くなっています。
特に歯科国試浪人の方にとってはこの変化は非常に大きな意味を持ちます。
これまでの延長線上にある勉強では通用しない可能性がでてきたからです。
大学側の変化と進級・卒業判定
歯科医師国家試験の変化に伴い歯科大学・歯学部側の対応も変わっています。
進級判定や卒業判定は明らかに厳格化しています。これは歯科医師国家試験合格率を意識した動きでもあります。
結果として学生は歯科医師国家試験に到達する前段階から厳格に選別される構造になっています。
つまり「卒業出来るかどうか」と「歯科医師国家試験に合格出来るかどうか」がより密接に結びついてきているのです。
今後さらに進む可能性のある方向
ではこれから先はどうなっていくのでしょうか。
現時点で僕は断言出来ませんがいくつかの方向性がはっきり見えてきています。
一つは合格者数のさらなる適正化です。急激な変化ではなく緩やかに調整されていく可能性があります。
二つ目は出題内容の高度化です。より臨床的で判断力を問う問題が増えていくと考えられます。
三つ目は教育と試験の一体化です。大学での一貫した学びがそのまま歯科医師国家試験に直結する形がより強まっていくでしょう。
受験生が取るべきスタンス
このような流れの中で受験生はどのように向き合うべきでしょうか。
結論は非常にシンプルです。
「正しい学習を早い段階から積み重ねること」
これに尽きます。
特別な裏技はありません。むしろこれまで以上に“基本”が重要になります。
教科書を読むこと。
理解を深めること。
復習を徹底すること。
これらをどれだけ丁寧に行えるかが結果を左右します。
不安の正体と向き合う
今回の歯科国試合格発表を受けて非常に多くの方が不安を感じていると思います。
しかしその不安の正体は「見えないこと」にあります。
歯科医師国家試験がどうなるのか分からない。
自分がどこまで通用するのか分からない。
だからこそ不安が大きくなります。
ですがやるべきこと自体は決して複雑ではありません。
むしろ明確になってきています。
最後に
歯科医師国家試験は確実に変わり続けています。
しかしそれは「難しくなった」という一言で片付けられるものではありません。
社会の変化や医療の在り方と教育の方向性。これらが重なり合った結果として現在の形があります。
その流れを正しく理解し自分の行動に受け止めて落とし込めるかどうか。
それがこれからの受験生に求められる力です。
不安を感じることは自然なことです。ですがその不安に立ち止まるのではなく行動に変えていくことが大切です。
そしてもし方向性に迷いがある場合には一人で抱え込まずにご相談ください。
面談のご案内
当塾ではこうした試験の変化を踏まえた上で一人ひとりに合わせた学習戦略の提案を行っています。
今のやり方で良いのか。
どこを優先すべきか。
どこまで仕上げるべきか。
これらを明確にすることで学習の精度は大きく変わります。
諦める前にぜひ塾長面談をお待ちしています。
弘中塾
弘中 崇
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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載
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