塾長コラム
2025年度直前CBT対策基礎科目(前編)|塾長コラム80 公開させて頂きました。
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾事務局からのお知らせです。
本日は
2025年度直前CBT対策
――基礎科目が進級判定を左右する時代に、今やるべきこと(前編)
塾長コラム公開させて頂きました。どうぞ最後迄宜しくお願い致します。
歯学部生にとってCBTは、もはや「通過儀礼」ではありません。
近年、CBTの結果が進級判定に明確に加味される大学が増え、CBT=進級試験の一部という位置づけが全国的に定着しつつあります。その結果、留年者数は年々増加し、「まさかCBTで」という声を毎年のように耳にするようになりました。
特にここ数年、特徴的なのは基礎科目で失点し、総合点が足りずに進級不可となるケースが急増している点です。
本コラムでは、2025年度CBTを直前に控えた今だからこそ押さえておくべき「基礎科目対策の考え方」と「直前期に点数を最大化するための現実的戦略」について整理していきます。
1.なぜ今、CBTがここまで重視されるのか
CBTは本来、臨床実習に進むための「最低限の医学・歯学的知識を担保する試験」として導入されました。
しかし現在では
国家試験合格率の低下
大学としての教育責任の厳格化
留年・放校リスクの早期管理
といった背景からCBTを“ふるい”として機能させる大学が増えています。
特に歯学部では
「CBTで基礎ができていない学生は臨床実習でも躓き最終的に国家試験で苦しむ」という認識が共有されつつありCBTの評価比重が年々高まっているのが実情です。
つまり、CBTは
「進級のための試験」であると同時に、「将来を占う試験」として扱われ始めているのです。
2.留年者が増えている本当の理由
CBTで思うように点が取れない学生には共通した特徴があります。
それは
範囲が広すぎて手を付けきれない
何を優先すべきか分からない
応用問題ばかり気になり、基礎が固まっていない
「分かったつもり」で学習が止まっている
といった状態です。
特に危険なのは、国家試験を意識しすぎるあまり、CBT特有の出題構造を無視してしまうことです。
CBTは国家試験とは異なり基礎知識を「正確に」「素早く」「取りこぼさず」処理できるかが強く問われます。
つまり
難問を解けるかどうかではなく基本問題を落とさないかどうかが合否を分ける試験なのです。
3.CBTにおける「基礎科目」の位置づけが変わった
以前のCBTでは「基礎はほどほどで、臨床寄りの勉強をしていれば何とかなる」という時代が確かにありました。
しかし現在は違います。
解剖学・生理学・生化学・病理学・薬理学といった基礎科目は
問題数が多い
配点が安定している
正誤が明確
という特徴を持ち**合否を安定させる“土台”**になっています。
逆に言えば
基礎科目で点が取れない学生はどれだけ臨床科目を頑張っても、総合点が伸びません。
最近の留年例を見ていると「臨床はそこそこできていたが、基礎で失点が続き、結果として足切り」というパターンが非常に目立ちます。
4.直前期に「やってはいけない勉強」
CBT直前になると多くの学生が焦ります。そして、次のような行動に走りがちです。
新しい参考書に手を出す
難易度の高い問題集ばかり解く
分からない論点を深追いしすぎる
勉強時間だけを増やし、整理をしない
これは、直前期としては最悪の選択です。
直前期に必要なのは「理解を深める勉強」ではなく**「点を取りに行く勉強」**です。
分からないものをゼロにするのではなく「出るところを、確実に取れる状態にする」これがCBT直前対策の本質です。
5.基礎科目・直前対策の現実解
では、直前期に基礎科目をどう仕上げるべきか。
ポイントは3つです。
① 出題頻度で優先順位をつける
CBTには「よく出る基礎」があります。
すべてを完璧にしようとするのではなく出題頻度が高く正答率を上げやすい分野から固めることが重要です。
② 「一問一答レベル」まで落とし込む
理解したつもりの知識は試験では使えません。
定義・機能・関連性を、即答できるレベルまで落とし込むことが必要です。
③ 間違えた問題を放置しない
直前期に最も点数を伸ばす方法は「できない問題をできる問題に変えること」です。
新しい問題を増やすより間違えた問題の回収が最優先です。
6.CBT直前期は「精神状態」も点数に直結する
CBT直前になると不安や焦りから学習効率が急激に落ちる学生がいます。
しかしCBTはメンタルが点数に直結する試験でもあります。
睡眠不足
生活リズムの乱れ
情報過多による混乱
これらはすべて、基礎問題のケアレスミスを引き起こします。
直前期こそ「生活を整え、勉強を絞り、淡々と回す」ことが最大の対策になります。
7.基礎科目は「直前でも伸びる」
基礎科目は、直前期でも点数が伸びます。
なぜなら
覚える内容が明確
出題形式が安定している
学習効果が即点数に反映されやすい
からです。
逆に言えば直前期に基礎を放置することが、最も危険とも言えます。
8.次回(後編 同月中旬予定)に向けて
本稿(前編)ではCBT直前期における基礎科目の重要性と考え方の整理を行いました。
次回の後編では
科目別(解剖・生理・病理など)の具体的勉強法
時間がない学生のための現実的スケジュール
「間に合わない」と感じている人への立て直し方
についてさらに踏み込んで解説する予定です。
CBTは才能の差ではありません。
正しい戦略を、正しい時期に取れるかどうかで結果が決まります。
直前期の過ごし方一つで進級もその先の歯科医師人生も大きく変わります。
どうか焦らずしかし甘く見ず残された時間を最大限に活かしてください。
弘中 崇
歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
モバイル弘中塾 (https://h-kobetsu.com/lp/mobile-hironakajuku/)
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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載 (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/)
厚労省歯科医師国家試験関連サイト (https://www.mhlw.go.jp/search.html?q=%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%A9%A6%E9%A8%93&cx=005876357619168369638%3Aydrbkuj3fss&cof=FORID%3A9&ie=UTF-8&sa=)



