塾長コラム

CBT終了から春期の過ごし方ー1|塾長コラム87 公開させて頂きました。

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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中です。

 

CBT終了から春期の過ごし方-1

 

――残り2年間を決める「第一関門」をどう越えるか――

第119回歯科医師国家試験が終了し、受験生の皆さんはひとまず大きな山を越えられました。本当にお疲れ様でした。

6年生が国試を終え一段落する一方で4年生には次の重要な関門であるCBT(Computer Based Testing)が控えています。

私は長年、歯学部生の学習指導に携わってきましたがはっきり申し上げます。
CBTは単なる通過試験ではありません。

残り2年間の運命を大きく左右する“第一関門”です。

この試験をどのように位置づけどのように春期を過ごすかで5年生・6年生の景色は大きく変わります。






■ CBTを「軽く見る」ことの危険性

学生の中には、「CBTは通ればいい」「国家試験が本番だ」という認識の方もいます。

しかし現実は違います。

私のデータではCBTで75点未満だった学生の約90%が、卒業までに1回以上の留年を経験しています。

さらに再試験組になると
・2回留年
・1浪
というパターンが非常に多く見られます。

これは偶然ではありません。
CBTの点数は、その時点での基礎学力の総合指標であり「暗記の精度」「理解の深さ」「科目横断的思考力」がそのまま反映されます。

つまりCBTは“今後2年間で国試に届く学力を持っているかどうかの診断試験”でもあるのです。






■ 75点という分水嶺

なぜ75点なのでしょうか。

CBTは60点台でも合格する場合があります。しかし60点台後半〜70点前半はいわば“ボーダーゾーン”です。

知識はあるが定着していない。

理解はしているが応用が弱い。問題を見れば分かるが正確性に欠ける。

この層はその後の学内試験・臨床実習・卒業試験で苦戦しやすい傾向があります。

一方で75点以上を安定して取れる学生は
・基礎科目の穴が少ない
・疾患理解が立体的
・選択肢の吟味力が高い
という特徴があります。

そしてこの層は卒業まで留年せず国家試験もストレート合格する割合が圧倒的に高いのです。

75点は偶然では届きません。
日々の積み上げの結果です。






■ CBT後の春期をどう過ごすか

CBTが終わると学生は解放感に包まれます。

ここで勉強を止めるか再構築するかで差がつきます。


① 自己分析を徹底する

まず行うべきは点数の確認ではなく分野別の弱点分析です。

・解剖・組織・生理の理解は十分か
・病理の病態把握は曖昧ではないか
・薬理の作用機序を説明できるか
・保存・補綴・口外の横断問題に弱くないか

間違えた問題を「解き直す」のではなくなぜ間違えたのかを言語化することが重要です。






② 基礎科目の再強化

5年生になると臨床実習が本格化し机に向かう時間は確実に減ります。
春期は“最後の基礎固め期間”と考えてください。

特に重要なのは
・病理
・薬理
・口腔外科
・保存
です。

この4科目は国試配点の中心であり臨床判断力の核でもあります。






③ 毎日の学習量を落とさない

CBT終了後の2週間で学習量が半減する学生は非常に多いです。

しかしここで止まると脳の回路はすぐ鈍ります。

最低でも1日4〜5時間の“復習型学習”を維持することが理想です。






■ 再試組が陥る構造

再試験になった学生の多くは、次の3つを繰り返します。




  1. 直前の詰め込み


  2. 弱点の放置


  3. 勉強時間のムラ

再試は精神的ダメージが大きく「次こそは」と焦ります。

しかし焦りは方法を変えません。

結果同じ弱点を抱えたまま5年生に進級し実習と試験の両立に失敗します。

この連鎖が2回留年・1浪へと繋がります。






■ 春期にやるべき具体的行動



  1. CBT問題の全分野を再整理


  2. 基礎4科目の総復習


  3. 毎日同時刻に勉強開始


  4. 模試形式の演習を週1回


  5. 生活リズムの固定化

“気合”ではなく“習慣”です。






■ 5年生開始時に到達すべき水準

理想は基礎科目の理解度80%以上です。

この状態で実習に入れば、臨床と知識が結びつきます。

逆に基礎が曖昧だと実習はただの作業になり歯科国試対策は6年生まで持ち越されます。






■ 保護者の方へ

CBTは単なる学内試験ではありません。
ここでの点数は将来のリスク指標です。

もし75点未満であれば早期の学習環境整備を強くお勧めします。






■ まとめ

CBTは第一関門です。
ここで75点を超えるかどうかが卒業・国試合格の確率を大きく左右します。

しかし点数が低くても春期の過ごし方で未来は変わります。

重要なのは今の学力を直視し具体的行動を始めることです。






■ 最後に

もしCBT結果に不安があるなら諦める前に必ず塾長面談にお越しください。

道は必ずあります。
そしてその道を具体化するのが私の役目です。

本日は最後迄有難う御座いました。

弘中塾

弘中 崇

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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。

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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載  (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/)

厚労省歯科医師国家試験関連サイト (https://www.mhlw.go.jp/search.html?q=%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%A9%A6%E9%A8%93&cx=005876357619168369638%3Aydrbkuj3fss&cof=FORID%3A9&ie=UTF-8&sa=)
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