塾長コラム

・塾長コラム32 大学を卒業することとは

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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。

第110回歯科医師国家試験が終わって丁度3か月、発表があってから2か月が経過しようとしています。

この間は色々な分析がネット、当塾への電話やメールで頂きましたお問い合わせを見て来ましたが、既にネット等で議論されている内容とは重複させず、今迄の意見や歯科医師国家試験(以下、国試と言います)や卒業に対してのご質問や疑問点を幾つか分類して取り上げ皆さんと考えていこうと思っています。

 

① 国試発表から2か月
国試浪人と成った方々はどうされてますか?勉強はスタート出来ていますか?

現在はどの大学も非常に卒業が困難を極めていますので未だ疲れやしんどさが残っているのではと思いますが、歯科医師国家試験から3か月が経ちますので余り長い期間(これから更に1か月以上と考えて下さい。)進めていない場合は殆ど白紙に成ってしまいますので注意が必要です。

 

② 第111回国試迄は残り35週間
仮に国試浪人と成った場合は、卒業対策が要りませんので国試過去問を「白本」等で丁寧に進めていけば十分間に合いますが、過去問集が15冊位あるので一冊にかけれる日数を一週間とすれば二週間以内が限界ですから今から開始してギリギリの時期と考えなくてはいけません。今回の結果と残週数を見極めて必ず今年度は合格をしなくては受験断念に成りますので、この一点は守って欲しいです。

 

③ 勉強の順番と方法
昨年度も幾つかのコラムにも書きましたが自身の出身大学において、どのレベルで卒業したのかが大きく関係している事は既にご説明しました。

北海道医療大学、岩手医科大学、奥羽大学、明海大学、日本歯科大学新潟校、日本大学松戸校、鶴見大学、神奈川歯科大学、大阪歯科大学、福岡歯科大学(以下Bグループと言います。)の何れかに該当してギリギリの卒業だった場合は、卒業から相当な勉強を積み重ねた上で2浪が順当と考えなくてはいけません。更に、全入時代か推薦入試での場合も全く同じ状況と思って欲しいです。

非常に厳しい言い方ですが勉強に対する考え方や組み立て方に対してご本人の話を伺ったりノートを見ていますと根本的に破壊されている事がはっきりと分かりますので数年掛かってスレスレの卒業と成ってしまっています。
例えば、東歯、日大、昭和等(以下Aグループと言います。)の卒業試験問題と並べた時に明らかにレベルの決定的な違いと言いますか、開きがあるので同じ卒業と位置付けても同列には全く出来ません。

Bグループ卒業試験問題レベルは、Aグループ前期試験レベルに該当していると当塾では毎年冷静に判断しています。
従って、勉強の仕上がり具合や問題に対しての攻め方が面談の時点で勝負に成らないのではと感じる事が非常に多いです。

更に一昨年位からは特に一浪で確実に国試合格となる人は、Bグループ卒業で「何故不合格と成ったのか?その様な事もあるんだな?」と成った場合のみです。そのケースに当てはまらない場合は2浪と考えて保護者様と丁寧な話し合いを何度も持たなくては恐らく別の判断が出て来ます。

 

④ これからの留年生へ
第110回国試結果を見ますと過去とは決定的に二点相違があります。

先ず第一に、卒業人数を上位35%にしている事で今年度も600人以上が留年をして毎年100人増えています。これは、その前年度に或る大学が国試出願人数に対して上位30%で卒業判定を実施した事が起因していると推測しています。通常は、文科省か厚労省から何か指導かアクションがあり大学側の方針にも変化があるのではと推測しましたが恐らく、それは難しかったと考えて良いでしょう。

その動きを見た上でBグループが同じ手法を取ったと推測しています。今年度以降も必ずBグループは合格率を確保する事を目的にして方針変更無しと見なくてはいけません。一方、日大と日本歯科大学東京校は卒業判定を例年通りに実施したにも関わらず40%近くが国試不合格と成っています。

そうしますと、その不合格者は勉強を怠っていたと断言して良いのでしょうか?私共は、そうではなくて過去に留年をした学生がそれに該当していると考えています。そういう意味でも最低修業年数で卒業する事が絶対条件であるので留年を一回でもした場合は卒業時の成績順位を上位30%以内に修める必要があります。

 

⑤ 大学との向き合い方
みなさんご承知の通り卒業が言葉を見付けられない程に極めて困難と成りました。

ある大学は6年間で卒業⇒歯科医師国家試験合格迄到達出来るのは13.2%との結果も出ています。果たして卒業が出来るのか?この一点でもあると思います。国試の話は全く考えていないと言い切る方も多いです。どの大学でも一貫している方針は「白本」と「講義プリント」の二点を駆使して授業を聞けば必ず卒業が出来ると言う事です。これは将来も変わらないでしょう。

出席と試験対策の両面で計画を立てて進めて欲しいです。

 

⑥ これからの浪人生へ
④と内容が重複する事は全くありませんので、非常に注意して欲しいです。先ずは、留年をしているか否かですが留年している場合でBグループだった時には既にお話をしました様に2浪と考える事が必要ですが、計画を二年とするのでは無くあくまでも今年度にどれだけ加点出来るかがポイントです。もし、昨年度と変化が無かった時は保護者様を説得出来ないので必ず方向転換の話が出て来ます。毎年100人以上増えて今年度は700人弱が受験を断念して別の道に進んでいます。

ですから、自身の年間計画を綿密に組み立てて今年度の合格を目指して欲しいです。

 

⑦ 来春は
真相は分かりませんが昨年、厚労省は各大学に対して「来年度は1500人の合格者数とさせて欲しい」と話しましたが反対意見が多く見送りに成ったと側聞しています。恐らく五者協議の様な形があるのでしょうか?その五者とは財務省、厚労省、文科省、日本歯科医師会、私立歯科大学協会でしょうか?その五者が話し合いで一致する事は決してありません。

しかし、ひょっとすると、Bグループで80%以上の合格率確保法が第110回国試で出来たので将来は1500人とか1200人の厚労省側が出してくる方針を受け入れる事が十分にあると考えています。そう言う意味では、今も据え置きとしている合格者数が一気に削減されてくるでしょうし、厚労省も是非この問題を今年度中に終わらせて新しい歯科医師界を厚労省・文科省の二者だけで見出して欲しいです。

勿論、その後は我々の責任で一人の患者さんにベストを尽くす事を終生守り抜き全うしていく事が最低限の務めでもあると思います。

色々とお話をしましたが、どうか合格できる試験である事を忘れないで下さい。

 

応援しています。

 

政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質の低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載

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