塾長コラム
・その27「第106回歯科医師国家試験結果発表を終えて。」
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公立大学法人 九州歯科大学
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日本歯科大学 新潟生命歯学部
日本大学 松戸歯学部
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明海大学 歯学部
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神奈川歯科大学 歯学部
大阪歯科大学 樟葉キャンパス
大阪歯科大学 天満橋キャンパス
昭和大学 歯学部
朝日大学 歯学部
各歯科大学生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中崇です。
前回の塾長コラムから、時間が経過してしまい、誠に、申し訳ありませんでした。
さて、今回のコラムは、第106回総評と、僕の感じた事を、存分に書く考えでおりますので、
少し長く成りますが、どうか最後までお付き合い下さい。
①先ず、試験問題内容ですが、前回(105回)と比べると、少し難易度は上がりましたが、それ以前(104回より前)と
同じと考えますので、何時も通り、教科書(サイドリーダー、ライブ歯科理工学等も含みます。)、大学講義中に
配布されたプリント等を、四捨五入しながら通読すれば、最低75点は、必ず獲得出来る様な試験問題なので、
恐らく、何浪していても、その様に進めていけば、合格出来る筈です。
②試験形式は、選択肢増加、計算問題等(⇒受験生は、出題箇所を予測出来ていると、思います。)、数年前から、
少しずつ変化していますが、社会自体の変化と比べると、何も驚く事は無く、センター試験にも導入されている事なので、
取り立てて対策は、必要無いと、考えます。
③合格者数についてですが、この数年間、2400人近辺で固定されています。厚労省発表によれば、将来1200人にする事が、
平成18年に決定されていますので、仮に、翌年度(=平成19年度実施分の合格者数は、2375人)から、
毎年150人削減していたとすると、平成24年度迄に、900人減ですから、1500人位に成っていますが、
実際は、皆さん、御存知の通りです。その削減出来ない原因と、不適切問題数の関係については、推測ですので、
今回は、論じません。
④2012年12月、NHKで、私立歯科大学現状について、報道がありました。皆さん、ご覧になられた方も多いのではと、
思いますが、入学する生徒の質、欠員率、私立大学の歯科医師国家試験合格率等、本当に厳しい内容でした。
あの様な報道を見ると、受験生を持つ保護者の方が、果たして、私立歯科大学に入学させる意志や考えがあるのか、
今、改めて、考えます。
⑤弘中塾は、今迄、国試合格者数に厳しく着目していましたし、将来も変わりませんが、この数年間における
合格者数推移を考えると、実は、厚労省の方針に沿って削減してきたとしても、仮に、今日迄、それが出来無かったと
しても、それは、本当に小さな問題で、突き詰めると、同省にとっては、どうでも良い事なのでは無かったかと、
思えてきました。
そう思う理由は、合格者数を3,000人に回復させたとすると、現在、開業医数が、自分の自宅から最寄り駅迄の道程で、
どれだけの数があるのか、国民は、冷静に判断出来ている筈ですから、是からも、この合格者数なのかと、
この合格率なのかと、感じたら、自分の子供を行かせるのか、授業料が同額なら、医学部はどうなのか、
必ず、結論を出すでしょう。
また、反対に、計画通りの1,200人にしたら、私立歯科大学で、合格率と合格者数の全く成り立たない所が、
10校出てくるでしょう。
同省発表の国試合格率は、70%台ですが、毎年固定されている、国公立と私立上位5校の合格者数を差し引くと、
それ以外の私立大学と浪人生を併せた人数で、残りの合格者数で割ると、丁度、合格率が、28%に成ります。
従って、上位30%が国試合格とする大学が相当数あるのは、至極自明と考えます。
従って、その様な実体になっている所に、自分の子供を行かせるのか、もし、浪人に成った場合、合格に何年必要なのか、
保護者の方針は、明確に出てしまうと、思います。
確かに、歯科医師国家試験の問題は、合格する事が、大切ですが、この突破は、①を守れば、容易く出来るので、
本質は、歯科医師数と大学数を、どうしたら良いのか、廃校、廃部に関わる事では無いのか。ここに行きつくと、考えます。
昨年、廃校、廃部に成った、学校法人(高校等)を調べてみますと、偏差値50以下、教職員への給料不払い等が、
原因と成っています。この条件に当て嵌めると、偏差値40以下(偏差値が高いと良いとは、結びつきません)が、
一つの境界線ではと、思います。それは、大手大学受験予備校が、公表している一覧表から見て取れます。
尚、その一覧表に掲載されていない大学がありますが、格段、論ずる事はありません。
次に、今回、不合格に成った現役生、浪人生と新5年生について、お伝えします。
Ⅰ.現役生について。
卒業が困難な時代、本当に良く乗り越えました。
しかし、国試が、現役生優先の合格と成っているので、来年度は、慎重に進めて欲しいです。
卒業時成績が、どの辺りだったかを、確認をして、もし、下位なら、相当勉強を積んで、現役生を遥かに上回る、
目立つ点数を獲得して下さい。
Ⅱ.浪人生について。
106回問題で、恐らくB領域が、原因だったのでは無いでしょうか?
もしそうなら、過去問からは一旦離れて、教科書と学生時代の実習書に戻り、科目の入り口を学び直して下さい。
そうすれば、9月以降、知識の整理がつくので、仕上がりが早いです。
Ⅲ.新5年生について。
司法試験等を除いて、歯科医師国家試験は、丸2年あれば、必ず、卒業と国試合格が、同年に出来ますので、
CBT終了直後で、何かと疲れているでしょうが、休まず、進めて下さい。2年かけてと云うよりは、
2年必要な時代に成りました。1年遅れれば、1年到達が遅れます。絶対に、今から進めて下さい。
最後に。
先日、某局のプロ野球ニュースを見ていたら、元巨人の清原、元木解説者が、出演していて、
当日の中日ピッチャーについて、話していました。
元木:「7回迄に100球なので、内容は良かったですね。」
清原:「僕は、バッター出身なので、どうしても、バッターからの視点に成りますが、この相手ピッチャーは、
バッターが、ストレートを待っているのが、分っていながら、投げれない。このピッチャーは、駄目だと思う。」
成る程、色々な解説者が居ますが、やはり、ものの言い方や視点が、少し、他と違う事を実感しました。
僕は、国試に照らし合わせてみると、絶対に逃げてはいけないし、勝負をかける場面にかけれなくて、何時かけるのか。
このピッチャーは、結果、打たれませんでしたが、この儘では、選手生活は長くもたないでしょう。
確かに、様々な方針や戦術があるでしょうが、勝負とは、正に、清原氏が言っている様に、ここを抑えなくては、
どうにもならない。先に進まない、諦めなくてはいけなくなる等、追い詰められる事に成ります。
正に、背水の陣とは、この事です。
もし、清原が現役なら、このピッチャーが登板する限り、上から見下ろして、何時かは、餌食にするでしょう。
その一瞬が、止めになるかもしれません。しかし、勝負事とは、是でなくてはいけないし、是が出来なくてはいけないのです。
多浪と面談した時、必ず、「去年は、~予備校で落ちた、~塾で受からなかった」等々・・・
本当に、何を言っているのか、呆れるばかりです。
大学受験をしている生徒が、予備校の名前を言って、そのせいにするのかと。
一体、どうなっているのか、そもそもの体質が、崩壊していると、言っても良いです。
過去問集ばかりに執着して、現役生と同じ様な勉強方法をせずに、結果を何と考えているのか。
毎年の事ながら、多浪(今年3浪以上)は、何故、こうも合格出来無いのか、もう一度、考えるべきです。
改めて、106回問題を、確認しましたが、どう見ても、どの様に考えても、教科書等で、75点は取れます。
是は、断言して良いでしょう。卒業時成績が、お寒い程の劣悪だったとしても、2浪で決着出来る試験です。
不合格の原因を、新作問題が解けなかったからだと、不適切問題に振り回されたからだと、胸を張って言う前に、
大多数の人が拾っている問題を落とすから、厚労省から、落とされる事に、もう、気付いて欲しいです。
最早、合格者数が、どの様な推移に成ろうとも、80%が現役生、10%が一浪、10%が2浪以上に振り分けられているのですから、極端に目立つ点数を取らない限り、2浪以上は、別の意味で、目立ってしまうのです。
どの様に目立つかは、何時、目を覚ますかで、決まります。
決断の決は、合格したい気持ちの表れで、断は、今迄を、断ち切る気持ちと、その実行そのものです。
弘中塾 弘中 崇
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返信が遅れる事がありますが、必ずしますので、そちらもどうぞ。
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各歯科大学生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中崇です。
前回の塾長コラムから、時間が経過してしまい、誠に、申し訳ありませんでした。
さて、今回のコラムは、第106回総評と、僕の感じた事を、存分に書く考えでおりますので、
少し長く成りますが、どうか最後までお付き合い下さい。
①先ず、試験問題内容ですが、前回(105回)と比べると、少し難易度は上がりましたが、それ以前(104回より前)と
同じと考えますので、何時も通り、教科書(サイドリーダー、ライブ歯科理工学等も含みます。)、大学講義中に
配布されたプリント等を、四捨五入しながら通読すれば、最低75点は、必ず獲得出来る様な試験問題なので、
恐らく、何浪していても、その様に進めていけば、合格出来る筈です。
②試験形式は、選択肢増加、計算問題等(⇒受験生は、出題箇所を予測出来ていると、思います。)、数年前から、
少しずつ変化していますが、社会自体の変化と比べると、何も驚く事は無く、センター試験にも導入されている事なので、
取り立てて対策は、必要無いと、考えます。
③合格者数についてですが、この数年間、2400人近辺で固定されています。厚労省発表によれば、将来1200人にする事が、
平成18年に決定されていますので、仮に、翌年度(=平成19年度実施分の合格者数は、2375人)から、
毎年150人削減していたとすると、平成24年度迄に、900人減ですから、1500人位に成っていますが、
実際は、皆さん、御存知の通りです。その削減出来ない原因と、不適切問題数の関係については、推測ですので、
今回は、論じません。
④2012年12月、NHKで、私立歯科大学現状について、報道がありました。皆さん、ご覧になられた方も多いのではと、
思いますが、入学する生徒の質、欠員率、私立大学の歯科医師国家試験合格率等、本当に厳しい内容でした。
あの様な報道を見ると、受験生を持つ保護者の方が、果たして、私立歯科大学に入学させる意志や考えがあるのか、
今、改めて、考えます。
⑤弘中塾は、今迄、国試合格者数に厳しく着目していましたし、将来も変わりませんが、この数年間における
合格者数推移を考えると、実は、厚労省の方針に沿って削減してきたとしても、仮に、今日迄、それが出来無かったと
しても、それは、本当に小さな問題で、突き詰めると、同省にとっては、どうでも良い事なのでは無かったかと、
思えてきました。
そう思う理由は、合格者数を3,000人に回復させたとすると、現在、開業医数が、自分の自宅から最寄り駅迄の道程で、
どれだけの数があるのか、国民は、冷静に判断出来ている筈ですから、是からも、この合格者数なのかと、
この合格率なのかと、感じたら、自分の子供を行かせるのか、授業料が同額なら、医学部はどうなのか、
必ず、結論を出すでしょう。
また、反対に、計画通りの1,200人にしたら、私立歯科大学で、合格率と合格者数の全く成り立たない所が、
10校出てくるでしょう。
同省発表の国試合格率は、70%台ですが、毎年固定されている、国公立と私立上位5校の合格者数を差し引くと、
それ以外の私立大学と浪人生を併せた人数で、残りの合格者数で割ると、丁度、合格率が、28%に成ります。
従って、上位30%が国試合格とする大学が相当数あるのは、至極自明と考えます。
従って、その様な実体になっている所に、自分の子供を行かせるのか、もし、浪人に成った場合、合格に何年必要なのか、
保護者の方針は、明確に出てしまうと、思います。
確かに、歯科医師国家試験の問題は、合格する事が、大切ですが、この突破は、①を守れば、容易く出来るので、
本質は、歯科医師数と大学数を、どうしたら良いのか、廃校、廃部に関わる事では無いのか。ここに行きつくと、考えます。
昨年、廃校、廃部に成った、学校法人(高校等)を調べてみますと、偏差値50以下、教職員への給料不払い等が、
原因と成っています。この条件に当て嵌めると、偏差値40以下(偏差値が高いと良いとは、結びつきません)が、
一つの境界線ではと、思います。それは、大手大学受験予備校が、公表している一覧表から見て取れます。
尚、その一覧表に掲載されていない大学がありますが、格段、論ずる事はありません。
次に、今回、不合格に成った現役生、浪人生と新5年生について、お伝えします。
Ⅰ.現役生について。
卒業が困難な時代、本当に良く乗り越えました。
しかし、国試が、現役生優先の合格と成っているので、来年度は、慎重に進めて欲しいです。
卒業時成績が、どの辺りだったかを、確認をして、もし、下位なら、相当勉強を積んで、現役生を遥かに上回る、
目立つ点数を獲得して下さい。
Ⅱ.浪人生について。
106回問題で、恐らくB領域が、原因だったのでは無いでしょうか?
もしそうなら、過去問からは一旦離れて、教科書と学生時代の実習書に戻り、科目の入り口を学び直して下さい。
そうすれば、9月以降、知識の整理がつくので、仕上がりが早いです。
Ⅲ.新5年生について。
司法試験等を除いて、歯科医師国家試験は、丸2年あれば、必ず、卒業と国試合格が、同年に出来ますので、
CBT終了直後で、何かと疲れているでしょうが、休まず、進めて下さい。2年かけてと云うよりは、
2年必要な時代に成りました。1年遅れれば、1年到達が遅れます。絶対に、今から進めて下さい。
最後に。
先日、某局のプロ野球ニュースを見ていたら、元巨人の清原、元木解説者が、出演していて、
当日の中日ピッチャーについて、話していました。
元木:「7回迄に100球なので、内容は良かったですね。」
清原:「僕は、バッター出身なので、どうしても、バッターからの視点に成りますが、この相手ピッチャーは、
バッターが、ストレートを待っているのが、分っていながら、投げれない。このピッチャーは、駄目だと思う。」
成る程、色々な解説者が居ますが、やはり、ものの言い方や視点が、少し、他と違う事を実感しました。
僕は、国試に照らし合わせてみると、絶対に逃げてはいけないし、勝負をかける場面にかけれなくて、何時かけるのか。
このピッチャーは、結果、打たれませんでしたが、この儘では、選手生活は長くもたないでしょう。
確かに、様々な方針や戦術があるでしょうが、勝負とは、正に、清原氏が言っている様に、ここを抑えなくては、
どうにもならない。先に進まない、諦めなくてはいけなくなる等、追い詰められる事に成ります。
正に、背水の陣とは、この事です。
もし、清原が現役なら、このピッチャーが登板する限り、上から見下ろして、何時かは、餌食にするでしょう。
その一瞬が、止めになるかもしれません。しかし、勝負事とは、是でなくてはいけないし、是が出来なくてはいけないのです。
多浪と面談した時、必ず、「去年は、~予備校で落ちた、~塾で受からなかった」等々・・・
本当に、何を言っているのか、呆れるばかりです。
大学受験をしている生徒が、予備校の名前を言って、そのせいにするのかと。
一体、どうなっているのか、そもそもの体質が、崩壊していると、言っても良いです。
過去問集ばかりに執着して、現役生と同じ様な勉強方法をせずに、結果を何と考えているのか。
毎年の事ながら、多浪(今年3浪以上)は、何故、こうも合格出来無いのか、もう一度、考えるべきです。
改めて、106回問題を、確認しましたが、どう見ても、どの様に考えても、教科書等で、75点は取れます。
是は、断言して良いでしょう。卒業時成績が、お寒い程の劣悪だったとしても、2浪で決着出来る試験です。
不合格の原因を、新作問題が解けなかったからだと、不適切問題に振り回されたからだと、胸を張って言う前に、
大多数の人が拾っている問題を落とすから、厚労省から、落とされる事に、もう、気付いて欲しいです。
最早、合格者数が、どの様な推移に成ろうとも、80%が現役生、10%が一浪、10%が2浪以上に振り分けられているのですから、極端に目立つ点数を取らない限り、2浪以上は、別の意味で、目立ってしまうのです。
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決断の決は、合格したい気持ちの表れで、断は、今迄を、断ち切る気持ちと、その実行そのものです。
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