塾長コラム

・その25 「9月に入って。」

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各歯科大学生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中崇です。

 

何時も忙しい中、このコラムを見て頂き、本当に有難う御座います。

受験生の方、保護者の方を始め、色々な方に支えられて、僕は、本当に嬉しいです。

外は未だ暑いですが、秋を迎え、そろそろ仕上がりの時期を感じる頃と思いましたので、今回は、以下の点で、お話を進めさせて頂ければと、考えています。

 1.臨実(写真無し)について。
  2.復習の仕方について。
  3.テストの結果から考える事とは。
  4.6肢導入の真意について、一考察。
    1)肢の周辺を学んでいるか?
    2)毎年、制度改革を行う意味とは。
以上です。

先ず、「1.臨実(写真なし)について」です。
受験生は、概ね、早い人で、昨年の10月頃から、通常、今年の2月頃から、勉強を開始していますので、基礎科目の仕上がりが、早い人で、
6月末から7月初旬頃に、遅い人で、7月末から、8月初旬と思います。

そうしますと、勉強の順番でいくと、次が、臨実(写真無し)に成りますが、実際に問題を解いていくと、驚く程、基礎科目と重複している事に気付きます。

是は、勉強の組み立てと進め方が正しい証拠でもあります。

その人は、焦らずに、その儘進めて下さい。

勉強とは、確かに早く始めた方が良いのですが、しかし、スーパーに卵を買いに行くのとは違うので、早い者勝ちではありません。
この点が難しく、細かい処ではありますが、受験の本質でもあるので、僕自身は、醍醐味を感じます。
当塾講師と話をしていても、必ず、此処に辿りつきます。過去に、自分自身が本物と言って良いかは別ですが、受験に直面したからこそ、感じる事でもあります。  塾長をしていて、この一瞬が好きで、止められません。

さて、基礎科目の何が、どの臨床科目に繋がっているか、イメージは付くと思いますが、どれだけしっかりと、把握出来ていますか?
ひょっとすると、漠然としたものではありませんか?
もう一度、紙に書く等して、科目間の糸を確固としたものにして下さい。
そうすれば、基礎科目を何故、弘中塾は煩い程に言うのかが、分って頂けると、思います。

当塾は、基礎科目が好きなのでは決して無く、点数の底上げは、実は、基礎科目を早々と仕上げる事で、略、その年が見えてしまうと、しているからです。

ですから、基礎科目そのものを、過去問集だけで流していると、少し変化球を投げられたら、一向に取れず、立ちすくむしかありません。
塾が出来て10年に成りますが、何人、その様な受験生を見て来たか、分らないのです。

国家試験制度については、後程お話するとして、古い教科書を買い直す位の姿勢で、受験に挑んで下さい。
何れにしても、基礎科目が仕上がっているか否かは、臨実(写真無し)の進み具合を見れば、自ずと分りますので、
今なら間に合いますから、基礎科目の復習を徹底させて下さい。

次に「2.復習の仕方について」です。
1でも触れましたが、復習をどの様に進めていますか?

そもそも、復習とは、貴方にとって、何ですか?

今更との感がありますが、2点あります。

①復習=反復しない限り、正確に覚えられない。 ②復習する事で、自分自身の暗記力がどれ程、不明確かが分かる。即ち、自分の実力を知る事が、最大の目的です。
この感覚を持ちながら進めるだけで、結果は、変わります。

次に、復習のポイントですが、まずは苦手科目か、時間の掛かる科目の何れかから始めるのが、最も効果的です。
得意科目や分量が軽量のものは、最後にして構いませんが、年明けだけは避けて下さい。
この点だけを守り計画を立てて進めれば、途中、挫折しそうでも、挫折せずに最後迄、上手くいきます。
無理の無い計画にする事で、国家試験合格は、折り返しを過ぎる事が出来ます。
以前、この塾長コラムだけを見て、合格された方がいましたが、忠実に守られたからだと、痛感しています。

「3.テストの結果から考えることは」についてです。

テスト結果そのものは、良い方が気持ちが良いですが、今の時期に高得点を取れる事は、中々困難です。
それは、勉強の開始時期に影響していますが、仮に、9月頃に浮上する様にもっていくには、昨年の9月開始が、条件です。
果たして、皆さんの開始時期はどうでしたか?  遅くとも、10月がリミットです。

開始時期との開きが、その儘、浮上時期のズレに直結しますので、そう言う意味からも、焦る事は無いですと、申し上げています。
結果に左右されるのでは無く、何故、取れなかったのかを検査して、マークミス、記入ミスに始まり、選択肢の読み間違えから、
先入観からくる早とちり等を、究明します。

是だけでも、相当点数が変わります。
自分の弱点は、何も科目だけではなくて、受験そのものに対する初歩的なミスも大きいのです。
ですから、結果から類推する時は、幾つかの入り口を作り、自分自身を少しだけ疑ってみるのも良いでしょう。
私自身、時々、この様に進めていますが、効果は可也あります。一度、皆さんも如何ですか?

「4.6肢導入の真意について一考察」です。
このコラムでハッキリ言いますが、肢の増加は、国試浪人潰しそのものです。
毎年、教科書を離れて、過去問集のみに、取りつかれた様に執着した勉強を進めているのは、国試浪人しかいません。それも、2浪以上です。

ですから、毎年、間違った勉強方法をしている浪人生には、どうか、そろそろ、ご辞退をお願いして、現役生と国試浪人1年目の人を対象にした
試験制度にしていると、私は、考えています。

確かに、今年度から、2浪以上を僕自身がお預かりしていますが、その全員が、現役生と匹敵出来る考えに変わっています。
面談当初、僕自身、相当、牙を剥いて話しましたが、良く伝わったと、感じています。それも、これも、保護者の方に分って頂いた結果だと、感謝しています。
何れにしても、肢の増加制度は、2浪以上潰しと、考えて貰って結構です。

「1) 肢の周辺を学んでいるか」についてです。
肢の周辺を学ぶ事とは、実は、試験委員の立場に成っていると、言って良いです。
そもそも、試験委員は恐らく、前年度迄の問題を精査した上で、少しずつアレンジして、時代に即した問題を作成していると、思います。
ですから、プール問題からも出題されるでしょう。しかし、それは、過去問集だけで対応出来るものでは無く、今の時代に合った教科書にも照らして、
肢とその周辺を洗わなくてはいけません。
毎年、問題を見ていますが、目が止まる問題は、多くて5~7問位で、その全てを落としても、大勢に影響はありません。
それよりも、周りが拾えている問題を、確実に拾えているかを考えて欲しいです。

最後に 「2)毎年、制度改革を行う意味とは」についてです。
毎年、試験制度が変わるとは、例えば、肢が増える。計算問題が出る。問題数が増える。合格発表日が変わる。試験日が変わる。
出題基準が変わる。出題範囲が変わる。等、沢山考えられます。
そのどれも、その年に新しく導入されたものですから、少しずつ変化していますね。
ですから、その年度に初めて受験する人=現役生を、最優先に合格させる方針なのです。是は、断言出来ます。
従って、その現役生を越えて、合格するには、点数の上乗せ以外に方法はありません。
どの位の上乗せが必要かは、以前に発刊した、勉強法に詳しく掲載されているので、そちらを見て下さい。
巷間言われている、現役生優先の合格とは、実は、暗に、この事を指し、サインとしてこちらに出しているのでは無いでしょうか?
僕は、そう思えて成りません。司法試験制度に準じると、しているなら、尚更、そうです。
浪人が出来るのか。浪人したら、どの様に進めたら良いのか?この数年、浪人生の方向転換を沢山見て来ました。恐らく、今年度は、更に増えるでしょう。
人生の分岐点をものに出来なかった場合、大きく進路を変え、今迄の人生をリセットする位の意志で、突き進む事が出来なくてはいけません。
非情であり、悲惨な局面を迎えます。大人として、避けては通れない道です。決断しかありません。

以上が、今回のコラムでしたが、皆さん、如何でしたか?

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