塾長コラム

その21「第104回歯科医師国家試験実施日迄、残り30週とは。」

皆さん、こんにちは。弘中塾の弘中崇です。

日に日に暑くなりますが、体調は如何ですか。

風邪などをひいていませんか。それから、何時もコラムを楽しみにしていらっしゃる方がいるのに、遅れてごめんなさい。

さて、第103回歯科医師国家試験の発表から、3カ月余りが経過しました。

そして、第104回歯科医師国家試験実施日迄、残り30週と成りました。(今年度は、2011年2月5、6日実施です。)

この事を踏まえて、今回のコラムは御父兄をはじめ、受験生の皆さんへ、以下の2点について、お話をさせて頂ければと考えています。

1.前期試験結果がでた、6年生現役生について。
2.本年度歯科医師国家試験迄の残り30週対策について。
  1)国試浪人1浪の人へ
  2)同2浪の人へ
  3)同3浪以上の人へ
です。

まず、1ですが、そろそろ何処の大学も前期試験を実施して、その結果がでる頃かと、思われますが、
現役生の皆さん、結果は如何でしたでしょうか?

試験問題そのものは、大学を問わず、例年通りと考えて良いのですが、年々、試験結果の判定基準が上がり、
本当にその判定を乗り越える事が困難に成りました。

今迄は、10月から11月頃にその判定をクリア出来ず、留年確定と成る場合が圧倒的多数でした。

しかし、この2年位は、夏休み迄に、早々とその結果が出てしまい、当塾の通信教育講座でも、掲載させて頂いている様に、
15カ月計画を、その時点から立てる人が凄く増えてきたのが実情です。

これは、大げさな話でもなければ、嘘でもありません。本当の事なのです。

そもそも、何故、是程、早くに現役生の留年が確定する様に成ったのでしょうか?
言い換えれば、どうして、大学はこの時期に確定させてしまうのでしょうか?

理由は、

相対評価が導入されたから?必修問題で不合格に成る人が増えたから?
禁忌肢対策を疎かにしている人がいるから?
国試浪人の合格率がもの凄い勢いで下降しているから?
大学入学定員が満たないから?=欠員率が上がり、下がる見通しが立たない事を新聞報道されるのを避けたいから?

等など、挙げると、沢山でてきますが、どの理由も決定的なものではありません。
これらの理由は、根本的な理由の次に打ち出されたものであり、1番目ではないのです。

その1番目は、日本の人口(総人口ではありません。)が急激に下降して、上がる事は40年後迄、見込めないと結論付けられている事です。

今さらとの思いでしょうが、実は、相当深い問題を含んでおり、日常生活でも、知らない内に我々は、この問題に直面しているのです。

例えば、JR、私鉄、地下鉄の駅に行った時、スイカ、パスモ、トイカ等の電子マネーで決済出来る様に成りました。
そして、券売機の数がどんどん減ってきています。

駅員さんの人数も減ってきています。大阪の地下鉄は運転本数を減らすと、橋下知事が発表しました。

理由は、毎年、乗降者数が前年度を下回り、かなり、経営を圧迫している為、社員の数を減らし、利用者自らの手で、利用して欲しい。
コスト面を考えての方針です。

また、大手私鉄が統合、合併を進めている事は、皆さん、御承知の通りです。

高速道路の出入り口でも、ほんの数年前迄は、直接、券を貰い清算していましたが、今はどうですか?ETC決済ではないですか?
電車と同じ方法です。利用者の手でと。

車の販売台数も当時の30%迄落ち込んでいます。
自動車メーカーは回復の見込み無しと、考えています。だからこそ、中国、インドへの進出を展開し、海外へ拠点を移していくのは、
時代の流れであり、自然な形なのです。
と言う事は、本国の人口を年齢、性別、地域、時期、時間等、動態、静態の縦と横の軸で細かく区分と分析をしている証左なのです。

それらの分析結果が、こうなのです。
昼間の地下鉄が混まなくなった。
渋滞解消の観点から建設した高速道路が渋滞続きでしたが、人口減少に寄って、本当の高速道路に成ってきたと。
これもそれも全てが、一億人を割る日が目前に迫ってきているからなのです。

だからこそ、我々歯科界もこの問題を冷静に判断しなくてはいけないのです。
自治体や大手企業の様に人数やソフト面で分析が出来ないかもしれませんが、医療費の問題と密接に関連付けて考えれば、
是からの将来像を概ね立てれる筈です。ですから、この問題は、厚生労働省、連盟や教職員の方と云った人だけが考える事ではなく、
受験生自身も見据えなくては成らないのです。だから、公衆衛生、口腔衛生、社会歯科学が国家試験の軸に成るのです。
軸になる理由を深く、深く考えなくてはいけません。

受験生には関係ない等とは言わない。
他人事と捉えない。
これは、最低のルールです。

具体的には、人口問題と歯科医師国家試験をどの様に結びつける事が適切なのでしょうか?

それは、塾設立時からお話している、合格者数を人数制にする。この一語に尽きます。
出生率、平均寿命、死亡者数等から、人口がどの位なのか?だから、合格者数をどうするのか?でしょう。

恐らく、政策として、歯科医師数を10万人以上にはしない筈です。この人数を壁として、歯科医師を守る最後の線、即ち背水の陣にするでしょう。

歯科医師同士がいがみ合わない、住み分けが出来る様な政策を実現させ、地域に根差して、末長く患者さんの治療に専念して欲しいと。

現在、97000人ですから、毎年、1200人位の方が引退されると推定して、仮に、2000人の合格者数なら、800人増加ですから、
是から4年後、10万人を超える事に成ります。

以上から国家試験合格者数も、もの凄い勢いで減少させて、数年前に発表した、「合格者数1200人にする目標」を必ず数年後には実現させると、
僕は考えます。

それから、大手私鉄の統合については、既述しました。
従って、我々の直面する問題に、大学の廃校、廃部、定員減、合併が入るでしょうか?

色々と書きましたが、暗い話ばかりではありません。活路を見出す事はとても大変ですが、一方、遣り甲斐もあります。

何度も受験しているのに中々合格しない。御父兄の方も、ホトホト疲れきっている状況の中から、合格迄導いていく道のりを、
政策と比較しては甚だ失礼ですが、針に糸を通す努力は、難しさと楽しさがあると、僕は思います。

出来ぬ話等はありません。何事も先ずは、やってみよう。これしかないでしょう。

今年度の本科生で現役生について、少しお話を致します。

2年生~6年生迄の全体を見て、入塾当初は、確かに大変でしたが、6月中旬に概ね足並みが揃い、
教科書とプリントを軸に、過去問の解説作りを進めています。

是は、近年には無い事です。生徒自身が、大学と歯科医師の現状を受け止めて貰えた証と考えています。

この儘、気を抜く事無く、卒業と合格をセットにする為にも、厳しく目を光らせる方針です。

次に、2.「本年度歯科医師国家試験迄の残り30週対策について。」についてです。

全教科で26ありますが、1教科1週間のルールでいくと、マッチングや模擬試験の日程を勘案すると
(この事は、勉強法とDVDでも詳しく述べていますので、詳細は割愛します。)、ギリギリの時期に来ています。
この時期、基礎科目は何処迄、修了(終了ではありません)しているのか?公衆衛生学、口腔衛生学は入ったか?等が
自問出来る事が肝心です。

この事を踏まえて30週を組み立てて下さい。皆さんのライバルは、周りの浪人生ではなく、現役生なのです。 過去問集を解く事に躍起となり、教科書を捨ててはいませんか?
この様な人は必ず、結果は出ません。ここで、はっきり言っておきます。
・2-1)「国試浪人1浪の人へ」についてです。

この人達は、実は、自分自身が試験当日、どの問題で間違えたかを、しっかり考えれていますので、早い人では、発表前から、勉強に取り組んでいます。

従って、一浪の人は殆ど、過去問集の選択肢を一つずつ、教科書を辞典代わりに使用して、解説を作り、何度も何度も復習しています。
恐らく、10月末頃には、塾が予定している実力に成ると思います。焦らず、今の状況で進めて欲しいです。

・2-2)「国試浪人2浪の人へ」についてです。

この人達は、相当真剣に自分自身の事を判断して考えなくては成りません。理由は、第103回国家試験で、不適問題が18問有りました。
その試験で不合格と成ってしまった事をどの様に受け止めているのかです。
ですから、私共は、第103回で不合格と成った国試浪人は、本当に厳しい状況だろうと、受け止めています。

これは、脅しでも、入塾を促す為の煽りでもありません。

弘中塾は、その様なレベルには生きておりません。決して、間違わないで下さい。

・2-3)「国試浪人3浪以上の人へ」についてです。

今年度、3浪以上に成った人は、自分自身が本当に合格出来るのだろうか?
来年の今頃はどうなっているのか?
国家試験を諦めて、別の道に進んだ方が良いのか?等・・・
毎日苦しんでいると思います。
6月初旬の朝、NHKで歯科医師の現状を特集していました。ご覧に成られた方も沢山いらっしゃったと思います。

どうして、この時期に放送されたと思いますか?

僕の推測ですが、マッチングの予算と人数が確定したので、その人数内で、国家試験の合格者数を決めた。

その事を公表するのは、様々な事情から出来ないが、若干の婉曲を入れて、視聴者に対して、歯科医師の現状を入口にして、
医療費の高騰、歯科医師過剰問題、人口減少に伴う患者数激減等を丁寧に説明したかった。その様な内容でした。
民放では無くて、NHKだった事もポイントです。NHKなら、全国何処でも同じ日、同じ時間に原則放送されます。

海外出張している場合でも、数時間の遅れで放送されるでしょう。放送したのは確かにNHKでしたが、放送して欲しかったのは、
厚生労働省と日本歯科医師連盟だったと思います。

と言う事は、保険点数と合格者数の2点について、両者の方針を全国津々浦々、国民に知って欲しかった。ここでしょうか。
この両者が、今年度の国家試験に対して予告をした。

繰り返しますが、僕の推察です。

併せて、3浪以上の方にお話ししたい事があります。

国家試験受験回数が4回目以上の合格占有率は実際、何%か知っていますか。実は、2%台なのです。
第103回は2408名合格しましたが、その内、55名が4回目以上の合格者総数でした。率にして2.28%です。
(4回目以上の合格者総数は55人だから、55÷2408×100=2.28%)
この数値、何処かで見た事は無いですか?そうです。司法試験の合格率と同じなのです。
厚生労働省は歯科医師国家試験を司法試験に準じさせると言っていますが、3回目以降だからと言って、
司法試験の様に受験資格を剥奪したりは決してしません。
そうではなくて、回数が有る処に成ると、その時点で2%台にするとの方針なのです。

塾ではその様に分析して、全ての塾生に話しています。実質、2浪迄に決着が付くか否かが、分岐点でしょう。

もし、悩んでいる様なら、塾の無料面談等がありますから、遠慮無くお電話下さい。
そして、僕と直接話してみて下さい。必ず、責任を持って答えを出します。

お約束します。

是からは、定期的にドンドン書きます。お便り、お待ちしてしています。

弘中塾  塾長 弘中 崇
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