塾長コラム
残10週間で必修83点 他で75点以上取る為には|塾長コラム70 公開させて頂きました。
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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中です。
今回の塾長コラムは残10週間で一気に巻き返す方法をご説明させて頂きました。
ぜひご一読頂けますでしょうか。
序章
歯科医師国家試験まで残された10週間。
歯科国試過去問演習や模試が本格化し焦りや不安が一気に表面化する時期です。「まだ時間はある」「そろそろ本腰を入れる」──そう考えている受験生は少なくありませんが、実際にはこの10週間の使い方で合否は大きく分かれます。
すべての科目を均等に上げるのは時間的にも効率面でも非現実的です。逆に戦略的に“得点源を固める科目”を決めて得点を底上げすることで、合格へのラインは一気に近づきます。
さらに、合格者と不合格者では「勉強量」ではなく「学習習慣」と「得点の取り方」に決定的な違いがあります。残り時間が限られている今こそ、習慣と戦略を見直し、得点力を仕上げていく必要があります。
この資料では以下の3つの軸から、合格に直結する実践戦略をまとめます。
【第1章|数科目に絞って加点させる戦略】
● なぜ“全科目対応”は危険なのか
時間が限られている段階で全科目をまんべんなく対策してしまうと、どれも中途半端になりがちです。結果として「惜しい不合格」になるケースが多く見られます。
必要なのは、「伸びやすい科目に注力して確実な得点源を作る」「落とす部分をあえて決める」という発想です。
● 科目選択の判断基準
次の3つを軸に優先順位を決めます:
得点効率が高い科目
例:口腔外科、保存、補綴、公衆衛生 などは得点源になりやすい。
これまでに基礎がある科目
一からやるのではなく「復元できる」「点が積み上げられる」科目を選ぶ。
頻出問題がパターン化されている科目
歯科国試過去問演習で加点できる領域は狙い目です。
● 削る科目を決めるメリット
“全捨て”ではなく“浅く拾う程度にする科目”を決める感覚です。これにより、時間・体力・集中力の投資先を絞れます。
多くの不合格者は「全部やろうとして結局どれも仕上がらない・加点できない」というパターンに陥ります。
● 加点戦略の具体例
・重点科目:4〜6科目
・浅く拾う科目:数科目
・捨てる(最低限確認に留める)科目:1〜2科目まで
この“メリハリ”が得点を押し上げる最大の要因になります。
【第2章|合格者と不合格者の学習習慣の違い】
同じ「毎日10時間」でも、合否を分けるのは“質と習慣”です。特に残り期間が限られた今は、この差が一気に開きます。
●①「確認」で終わる人と「定着」させる人
不合格者は「問題を見た・講義を聞いた」で終了しがちです。
合格者は必ず次の行動をとっています:
・翌日また解く
・根拠を言語化する
・ノートではなく問題で復習する
・選択肢の誤り理由も整理する
●②勉強を“時間管理”でなく“区切り管理”している
・「今日12時間やった」で満足 → 不合格者の典型
・「午後は保存30問+公衆衛生20問+復習まで」→ 合格者の型
学習の単位を“何時間”ではなく“何セット・何周・何問”で管理するのが特徴です。
●③間違い方の扱いが違う
合格者:
「どの知識が足りなかったか」「どの選択肢に迷ったか」まで把握し、同じ落とし穴を潰す。
不合格者:
「間違えた問題番号」を覚えようとする・もしくは復習しない。
●④スキマ時間の使い方
不合格者:「疲れたから動画・SNS」で切り替え
合格者:「音声で国家試験知識」「暗記カード」で加点を積む
●⑤全国歯科医師国家試験模試後の行動として
・不合格層:点数だけ見て終了
・合格層:
‐ 失点科目の“頻出領域”を即復習
‐ 取れた問題も“根拠が曖昧なら復習対象にする”
‐ 次の10日間の修正に反映する
【第3章|残り10週間の実戦力強化法】
「追い込み期」ではなく「点数を伸ばす時期」と捉えることが重要です。
●ステップ①:1日を“演習軸”に組み立てる
座学中心ではなく「問題→復習→知識再確認」の回転型に変える。
例:1日の流れ(中位層向け)
・午前:重点科目の歯科国試過去問30〜50問
・昼:復習+弱点メモ反映
・午後:別科目30問+直近全国模試の解き直し
・夜:知識整理・暗記カード・音声確認
●ステップ②:演習の軸を「過去問9割」に寄せる
歯科国試過去問は“解く教材”ではなく“得点源そのもの”。
・最低3周
・2周目以降は「根拠を言えるか」で採点
・1問ずつ時間を測り、本試験形式に寄せる
●ステップ③:「苦手潰し」より「加点の底上げ」
間違い続ける領域に時間を割くより、
確実に点が伸びる分野へ1.5倍の時間投資をする。
例:
・伸びが早い → 公衆衛生・口外・保存
・得点化が遅い → 医基礎・局麻・社会医療(保障)系の暗記事項 など
●ステップ④:1週間単位で成果管理
・「今日は頑張った」ではなく「今週何問解けたか」を指標にする
・全国模試・歯科国試過去問の点数が1〜3点ずつ伸びていれば合格圏に近づいている
●ステップ⑤:メンタル維持=実力維持
焦り・不安・倦怠は成績に直結します。
合格者は「隙間の娯楽」ではなく「短時間リセット」を日常に組み込む。
例:
✔ 10分だけ横になる
✔ 目を閉じる
✔ 首・肩ほぐし
✔ 呼吸エクササイズ
【終章|“10週間あれば間に合うか”ではなく“10週間で仕上げる”】
今の時点で中位層にいるならば、まだ「届く位置」にいます。
ここから差がつく最大の要因は次の3つに集約されます。
科目を絞って加点する覚悟を持つか
不合格習慣から離脱し、合格習慣へ寄せるか
演習中心で得点力のみに集中できるか
歯科医師国家試験は毎年“全網羅戦”ではありません。
“合格点戦”です。
100点満点を目指す試験ではなく、“合否ボーダーを超える試験”です。
合格者はその前提で戦い方を選び、不合格者は「全部やろうとして時間切れ」になります。
最後の10週間は、誰が一番長く勉強するかではなく、
“誰が最も合格に届く努力に時間を注いだか”で決まります。
あなたが中位層なら、まだ逆転圏にいます。
ここからの選択と行動が、そのまま10週間後の点数になります。
以上が今からの残10週間計画として僕の私見ですがぜひ参考にして欲しいです。
今後はお問い合わせを頂きました時にはみなさん向けにそれぞれで計画を立案して差し上げますのでご遠慮無く仰って下さい。
これからも引き続き宜しくお願い致します。
弘中塾
弘中 崇
歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。
モバイル弘中塾 (https://www.h-kobetsu.com/lp/mobile-hironakajuku/)
講義コース (https://h-kobetsu.com/course/) 政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載 (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/)



