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私立歯科大学歯学部「第2卒業」を考える|塾長コラム83 公開させて頂きました。

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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。

本日は

歯科大学歯学部「第2卒業」を考える

公開させて頂きました。

どうぞ最後迄宜しくお願い宜しくお願い致します。

 

――卒業はした、しかし歯科医師国家試験には進まないという選択の先にあるもの

近年、歯科大学歯学部において静かにしかし確実に増えている現象があります。
それが、いわゆる**「第2卒業」**と呼ばれる状態です。

まず最初に、あらかじめ明確にしておきたい点があります。
これは「学籍がない」「除籍された」「大学サポートに頼らなければ卒業できなかった」といった話ではありません。
正規に在籍し留年を重ねながらも最終的に卒業要件を満たし卒業証書を受け取っている学生の話です。

つまり、制度上も形式上も完全に「歯科大学卒業生」なのです。

それでも彼らは、歯科医師国家試験を受験しない、あるいは翌年に1回もしくは数回受験した後に撤退するという選択をします。
ここに、従来の歯学部教育では説明しきれない新たな断層が生じています。






「卒業=スタート」ではなくなった歯学部

かつて歯学部において卒業とは「国家試験へのスタートライン」に立つことを意味していました。
留年はあっても、卒業すれば当然のように歯科国試を受験し合格を目指すのが当たり前でした。

しかし現在は状況が異なります。

卒業はできるが歯科国試には進まない。
あるいは歯科国試に進んだものの連続不合格となり翌年には受験自体をやめてしまう。

この層が確実にしかも構造的に増えています。






「第2卒業」に至る学生の共通点

長年、受験生と向き合ってきた中ではっきりしていることがあります。
「第2卒業」に至る学生には、いくつかの共通点が見られます。




  • 最低2回以上の留年経験があること


  • 在学中から国家試験に対する自己効力感が極端に低いこと


  • 卒業時点で、国試合格までの学力差を本人が自覚していること


  • 周囲の同級生が合格・進学・就職していく中で、心理的に孤立していること

重要なのはこれは単なる能力の問題ではないという点です。
彼らの多くは、「努力しても届かない」という体験を在学中に何度も繰り返しています。

その結果、卒業はスタートではなくゴールとなり歯科医師国家試験は選ばなかった道になります。





実際には「第2卒業」該当者が国家試験に悉く不合格となり、翌年には受験自体を諦めている」
この現実が、静かに受験市場から人を消しています。

彼らは浪人もしません。
予備校にも通いません。
そして、統計にもほとんど現れません。

歯科医師国家試験の合格率が語られる際この層は最初から分母に含まれていないのです。






「卒業できたのに、なぜ歯科国試に進まないのか・進めないのか」

これは本人の怠慢や覚悟不足の問題ではありません。




  • 留年を重ねる中で蓄積された自己否定感


  • 年齢的・経済的な制約


  • 再挑戦に必要な時間と費用の現実


  • そして「また落ちたらどうするのか」という強い恐怖

これらが複合的に絡み合い**「もう十分やった」**という結論に至るのです。

彼らは歯科医師になれなかったのではありません。
歯科医師になる道を、自ら途中で降りたのです。





このテーマを書ける場所は限られています

この問題は非常に書きにくいテーマです。
歯科大学や当塾を含め予備校も簡単には触れる事は出来ません。

しかし現場で受験生と向き合い合格者だけでなく撤退者も見てきた立場からすれば誰かが言語化しなければ同じことが繰り返されます。

このテーマを書ける場所は多くありません。
そして、それを書く覚悟がある場所は更に限られています。

だからこそ、弘中塾から書く意味があり今の時代には必要と考えます。






おわりに――「卒業」の意味を、もう一度問い直すために

歯科大学卒業とは何でしょうか。
それは本当に「次へ進むための通過点」なのでしょうか。
それとも、「ここまでで十分だ」と区切りをつける地点なのでしょうか。

歯科大学歯学部における「第2卒業」はこの問いを私たち全員に突きつけています。

見ないふりをすることはできます。
数字の外に置くこともできます。

しかし、現実はすでに、今そこにあります。






【保護者の皆様へ】

もし、お子様が歯学部に在籍し留年を重ねながらも懸命に通っているのであれば「歯科大学卒業=歯科医師国家試験=歯科医師」という一本道だけで考えるのはもはや現実的ではありません。

卒業できたこと自体は決して無意味ではありません。
しかしその先に




  • 歯科医師国家試験に進むのか


  • 進んだとして何年必要なのか


  • あるいは別の進路を選ぶのか

こうした判断を早い段階で現実的に話し合うことが重要になっています。

「頑張れば何とかなる」という言葉が時にお子様を追い込むこともあります。

大切なのは努力の先にある現実を一緒に見つめ、選択肢を閉ざさないことです。

今回のコラムが保護者の皆様にとって冷静に考えるための一助となれば幸いです。

歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。

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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載  (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/)

厚労省歯科医師国家試験関連サイト (https://www.mhlw.go.jp/search.html?q=%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%A9%A6%E9%A8%93&cx=005876357619168369638%3Aydrbkuj3fss&cof=FORID%3A9&ie=UTF-8&sa=)

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