塾長コラム

2025年度直前CBT対策臨床科目(後編)|塾長コラム81 公開させて頂きました。

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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾事務局からのお知らせです。

 

本日は

2025年度直前CBT対策








――臨床科目を「点数」に変えるための最終整理(後編)

公開させて頂きます。

どうぞ最後迄宜しくお願い致します。

 

さて、前編ではCBTにおける基礎科目の位置づけと直前期に点数を最大化するための考え方について整理しました。
後編となる本稿では臨床科目をどのように扱えばCBTで失敗しないのか。

そして基礎と臨床をどう結びつければ得点につながるのかについて解説します。

臨床科目は勉強量の割に点が安定しにくく「やっているのに点が伸びない」と感じる学生が最も多い領域です。
しかし逆に言えば考え方を修正するだけで直前でも得点が安定する科目群でもあります。






1.CBTにおける「臨床科目の正体」

まず大前提として理解しておくべきなのはCBTの臨床科目は「臨床知識そのもの」を問う試験ではないという点です。

CBTで問われているのは




  • 基礎知識を臨床的に使えるか


  • 病態を論理的に説明できるか


  • 国家試験に進むための“最低限の思考回路”があるか

という点です。

そのため
「臨床の細かい手技」
「現場での経験談」
「最新の治療トレンド」
といった知識はCBTではほとんど点数に直結しません。

にもかかわらず多くの学生は臨床=覚える量が膨大で難しいものと捉え無差別・無作為に勉強してしまいます。

これが、臨床科目で失点する最大の原因です。






2.臨床科目で失敗する典型パターン

これまで多くのCBT直前生を見てきましたが臨床科目で点が伸びない学生にはいくつかの共通点があります。


① 科目を「横断的」に見られていない

保存、補綴、口外、歯周、矯正、小児…
それぞれを独立した科目として暗記してしまい共通する病態・考え方が整理できていない状態です。

CBTでは
「この疾患は保存か?口外か?」ではなく
「この症状は何が起きているのか?」を問われます。

ここを取り違えると選択肢を見た瞬間に迷います。


② 病態より“名称”を覚えてしまう

疾患名や術式名ばかり覚え「なぜそうなるのか」「何が原因で何が結果か」が説明できない状態です。

CBTは名前を知っているかではなく考えられるかどうかを見ています。


③ 臨床問題を“応用問題”だと思い込んでいる

臨床問題=難しいという思い込みが強く基礎が甘いまま臨床に突入してしまうケースです。

実際にはCBT臨床問題の多くは「基礎問題の言い換え」にすぎません。






3.CBT臨床問題の作られ方を知る

CBTの臨床問題は決してランダムではなく多くは次の流れで作られています。

1)症状・所見が提示される
2)病態を想定させる
3)基礎知識(解剖・生理・病理など)に結びつける
4)最も妥当な対応・診断・考え方を選ばせる

つまり臨床問題の正体は「基礎+状況説明」なのです。

この構造が分かると「臨床は苦手」という感覚はかなり薄れます。






4.直前期にやるべき臨床科目の勉強法

直前期における臨床科目対策のポイントは次の3点に集約されます。


① 全範囲をやろうとしない

臨床科目は範囲が広く直前期に全てを完璧にするのは不可能です。
重要なのは「落とせない典型パターン」を確実に取ることです。

代表的な疾患、頻出の症状、基本的な治療方針。
ここを外さないだけで点数は安定します。


② 基礎に立ち返りながら整理する

臨床問題で迷ったときは「この症状は、基礎的には何が起きているのか」と自問して下さい。

血流、炎症、神経、免疫、代謝。
基礎に戻れない臨床知識はCBTでは使えません。


③ 選択肢を“消せる力”をつける

CBTは多肢選択式です。
正解を選ぶ力以上に明らかに違う選択肢を消す力が重要です。

これは病態の理解ができていれば自然に身につきます。






5.「捨ててよい臨床」「捨ててはいけない臨床」

直前期にすべてを抱え込むと確実に崩れます。
そこで割り切りも必要です。


■ 捨てても致命傷になりにくいもの



  • 極端に細かい術式の手順


  • 最新治療の名称


  • マニアックな合併症の列挙

■ 絶対に落とせないもの



  • 代表的疾患の症状と原因


  • 基本的な診断の考え方


  • 禁忌事項


  • 全身状態との関連

ここを押さえているかどうかでCBTの安定感は大きく変わります。






6.臨床科目は「直前でも修正が効く」

基礎科目と同様に臨床科目も直前期に十分伸びます。
理由は明確で




  • 出題パターンがある程度固定されている


  • 病態理解ができれば一気に整理できる


  • 暗記量より“考え方”が重視される

からです。

逆に言えば考え方がズレたまま勉強量だけを増やすと直前ほど不安が増すという特徴もあります。






7.CBT直前期は「臨床をやりすぎない」

意外に思われるかもしれませんがCBT直前期は臨床科目を“やりすぎない”ことも重要です。

基礎が不安定な状態で臨床に没頭すると




  • 混乱する


  • 自信を失う


  • 基礎まで崩れる

という悪循環に陥ります。

臨床は基礎が固まっていることを確認するための作業と位置づけて下さい。






8.CBTは「進級試験」であり「準備試験」

CBTは単なる一時的な試験ではありません。
ここで身につけた




  • 病態の捉え方


  • 基礎と臨床の結びつけ方


  • 限られた時間で判断する力は、そのまま臨床実習・卒業試験・歯科医師国家試験へとつながっていきます。

CBTでつまずく学生の多くは「勉強量」ではなく「勉強の方向性」で失敗しています。






9.まとめ:直前期に必要なのは“整理”です

CBT直前期に最も必要なのは新しい知識ではありません。




  • 勉強の取捨選択


  • 考え方の整理


  • 基礎と臨床の接続


  • 生活リズムの安定

これらを整えることが結果として最短距離になります。

CBTは才能の差ではなく戦略と整理の差で結果が決まります。

焦らずしかし現実から目を背けず今できる最善の準備を積み重ねて下さい。

このCBTを乗り越えた先に臨床実習、卒業、そして歯科医師国家試験があります。

以上に成ります。













【追記として】

本コラム前編では2025年度CBTにおいて基礎科目が進級判定を左右する時代に入っている現状と直前期に基礎科目をどのように整理すべきかについて解説しました。CBTで安定した得点を取るためには基礎科目を「理解したつもり」で終わらせず確実に点数へ変換できる状態に仕上げることが不可欠です。

一方でCBTは基礎科目だけで合否が決まるわけではありません。
臨床科目をどう扱うかによって総合点は大きく上下します。
特に直前期になると「臨床が不安」「勉強しているのに点が伸びない」と感じる学生が急増します。しかしその多くは臨床科目の捉え方そのものにズレがあります。

後編では、CBTにおける臨床科目の本質を整理し基礎と臨床をどう結びつければ“点数になるのか”そして直前期に「やるべき臨床」「割り切るべき臨床」を明確にしながら進級判定を見据えた現実的な対策を解説していきます。

前編と後編を通して読んで頂く事でCBT直前期に必要な勉強の方向性と優先順位がより立体的に見えてくるはずです。


弘中塾

弘中 崇

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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。

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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載  (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/)

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