塾長コラム

第119回歯科医師国家試験 年末・年始の過ごし方ー科目対策と心の整え方ー|塾長コラム78 公開させて頂きました。

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各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中 崇です。

本日は

第119回歯科医師国家試験受験生へ 年末・年始の過ごし方 ― 科目対策と心の整え方 ―

塾長コラムを公開させて頂きました。どうぞご拝読頂きます様宜しくお願い致します。

 

第119回歯科医師国家試験受験生へ

年末・年始の過ごし方 ― 科目対策と心の整え方 ―

年末年始というのは、受験生にとって独特な時間です。
周囲が新しい年を迎える準備をし少しずつ日常が緩むなかで自分だけが時計の針を止めず、前へ進まなければならない。
この時期は、学習リズムが乱れやすく焦りや孤独を感じやすい季節でもあります。

しかし、この「ゆるみ」をうまく使えば最終盤に大きな伸びをつくることができます。
焦りを冷静さに変え知識を定着に導き体と心を整える。
年末年始をそうした「再構築の時間」にできれば、1月後半の伸び方がまるで違ってきます。






第1章 焦りと休息のバランスを整える

年末が近づくと、ほとんどの受験生が同じように焦りを感じます。
「まだ覚えていないところがある」「問題が解けない」「時間が足りない」。
この焦りは、実は合格者にも共通する感情です。
違いは、焦りを“行動”に変えられるか、“不安”に飲み込まれるかです。

疲れが溜まっているときに無理に詰め込んでも、記憶は定着しません。
だからこそ、年末の2~3日は思いきってペースを緩めてください。
「全く勉強しない」のではなく軽い復習や暗記ノートの見直しなど“脳を休めながら整理する”ような作業を中心にします。

この休息の仕方が上手い人は、年明けから驚くほどの集中力を取り戻します。
勉強時間だけでなく、「質」を整える。
これが、年末年始を制する最初のポイントです。






第2章 年末にやるべき「確認」と「捨てる勇気」

この時期の勉強は、「新しい知識を入れること」よりも「整理して精度を高めること」に重点を置きましょう。
自分がこれまでに使ってきた教材・ノート・模試の結果をもう一度見直し「どこまで出来るようになったのか」を可視化します。

ここで重要なのは、「やらないことを決める」ことです。
出題頻度が低いテーマや理解に時間のかかる分野に執着してしまうと全体のテンポが崩れてしまいます。

その代わりに、「得点を取りに行く科目」を明確にしましょう。
ここからは、“点を積み上げる戦略”が最優先です。






第3章 主要科目の年末年始対策

ここからは、受験生が特に得点源とすべき4領域を整理しておきましょう。


1. 歯髄疾患

この分野は、臨床的判断力と基礎的病理の融合が問われます。
病理像と臨床症状を結び付けて理解しているかが鍵です。

年末年始に確認しておきたいのは




  • 歯髄炎の分類(可逆性・不可逆性・急性・慢性)


  • 各症状の診断根拠


  • 電気歯髄診・冷温水刺激などの検査手技の適応


  • 治療選択(覆髄・抜髄・感染根管処置)

歯科国試過去問では、症例文中に「疼痛の誘発・持続時間・打診痛の有無」など臨床的なディテールがヒントとして必ず含まれています。
“キーワードに反応できる思考回路”を、この期間で完成させてください。


2. 根尖性歯周疾患

この領域は、歯髄疾患との連続性を理解しているかどうかで得点差が生まれます。
根尖性歯周炎・急性化膿性歯根膜炎・慢性根尖性歯周炎などの病理像・症状・X線所見を結びつけて整理することが重要です。

また、感染経路・細菌叢・根尖孔の生理的変化を理解しておくと設問の意図を見抜けるようになります。
特に、治癒過程や根尖部組織の再生に関する問題は最新の知識(MTA使用や再根管治療など)にも注意を払いましょう。


3. 外傷

年末年始の短期間で伸ばせる“得点領域”が外傷です。
出題形式がパターン化しており、表をまとめて整理すれば確実に点が取れます。

重点確認項目としては




  • 歯冠破折・歯根破折・脱臼の分類


  • 成長期か永久歯列期かによる対応の違い


  • 再植・固定の期間と予後


  • 外傷後の歯髄壊死や歯根吸収への対応

外傷は、“状況判断+時間経過”で問われる問題が多いため単なる暗記ではなく「なぜその処置を選ぶのか」を意識して整理しましょう。


4. 社会保障と高齢者歯科

多くの受験生が後回しにしがちな分野ですが、
実は「最後の得点上積み」に直結するのが社会保障・高齢者領域です。

この分野は、“暗記量は少ないが確実に取れる問題”が多く理解型よりも“制度と数値の整理”が得点に繋がります。

確認すべき内容は以下の通りです。




  • 医療保険と介護保険の給付対象・自己負担割合


  • 訪問診療・居宅療養管理指導の算定要件


  • 高齢者の口腔機能低下症・オーラルフレイルの概念


  • 多職種連携と地域包括ケアの基本構造

覚えた知識を「1問1答形式」で整理し数字や用語を“目で追って確認する習慣”を付けると効果的です。
この分野は、最後の2〜3点を押し上げる“合格決定科目”になり得ます。






第4章 年始を“再スタート”に変える3つの行動

新しい年を迎えた瞬間、多くの受験生が「頑張ろう」と誓います。
けれども、気持ちだけでは続きません。
ここからは、年始に意識すべき3つの行動を整理しておきましょう。

1つ目は、**「学習計画の再設定」**です。
残り5週間は、1日単位ではなく“週単位”で計画を立ててください。
歯科国試過去問・苦手分野・演習問題を「今週でどこまで仕上げるか」を明確にすることが最後の伸びを生みます。

2つ目は、「体内リズムの固定」
歯科医師国家試験本番の時間帯(午前・午後)に合わせて集中のピークを調整するような生活サイクルをつくりましょう。
年末年始で崩れた生活リズムを、1月上旬のうちに整えることが非常に大切です。

3つ目は、「気持ちの切り替え」
去年の不安や模試の成績に囚われず「ここから新しい自分として積み上げる」意識を持つこと。
受験の終盤では、精神の安定こそ最大の実力になります。






第5章 家族・周囲との関わり方

年末年始は家族や友人と接する機会が増えます。
しかし、あなたの立場は「受験直前の挑戦者」です。
周囲の何気ない言葉がプレッシャーに感じられることもあります。

大切なのは、境界を優しく引くことです。
「少し勉強の時間を優先したい」と素直に伝えましょう。
家族に理解を求めることは、逃げではなく自己管理の一部です。

また、同時に感謝の気持ちも忘れずに。
「ありがとう」「もう少し頑張るね」——
この一言が、支えてくれる人たちの心を温めあなた自身のエネルギーにもなります。






終章 静かに力を溜める時期として

年末年始は、静かに力を蓄える時期です。
表面的な焦りよりも、「積み上げてきた自分」を信じることが何よりも大切です。

「これまでの努力は無駄になっていない」
「今の一問が、合格へとつながる」

そう信じて、丁寧に一日を積み重ねてください。

歯科医師国家試験は、知識だけでなく「精神の成熟度」も試される試験です。
あなたがこの一年で得た努力の総量は、確実に力になっています。
年末年始は、その力を“整える”時間です。

焦らず、揺らがず、静かに歩を進めてください。
試験当日、あなたの中に穏やかな自信が満ちていることを信じています。

以上に成ります。苦しい日々と推察しますがぜひ一人に成らずいつでもご連絡頂けますでしょうか。

最後迄応援しています。

弘中塾

弘中 崇

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歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。

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政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載 (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/)

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