塾長コラム

第119回歯科医師国家試験 残り5週からの対策|塾長コラム77 公開させて頂きました。

北海道大学歯学部 東北大学歯学部 長崎大学歯学部 鹿児島大学歯学部 九州大学歯学部 徳島大学歯学部 岡山大学歯学部

東京医科歯科大学歯学部 新潟大学歯学部 大阪大学歯学部 広島大学歯学部 公立大学法人九州歯科大学 北海道医療大学歯学部

岩手医科大学歯学部 奥羽大学歯学部 日本歯科大学新潟生命歯学部 日本大学松戸歯学部 松本歯科大学歯学部 福岡歯科大学歯学部

神奈川歯科大学歯学部 明海大学歯学部 鶴見大学歯学部 愛知学院大学歯学部 朝日大学歯学部 大阪歯科大学樟葉キャンパス

大阪歯科大学天満橋キャンパス 日本大学歯学部 日本歯科大学生命歯学部 昭和大学歯学部 東京歯科大学歯学部

 

==========================================

各歯科大学生と既卒生のみなさん、こんにちは、弘中塾の弘中です。

本日も最後迄宜しくお願い致します。

 

第119回歯科医師国家試験 残り5週からの対策

――焦りを力に変える最後の学習戦略――


序章 残り5週間という“勝負の時間”

歯科医師国家試験まで残すところあと5週間。この時期になると、多くの受験生が同じ思いを抱きます。
「まだ伸ばせるのか」「どこを重点的にすべきか」「焦りをどう抑えるか」
長く続けてきた勉強の成果が見え始める一方で不安や迷いも同時に募る時期です。

ですが、この5週間には他のどの時期にもない「伸びしろ」が隠されています。
最後の1か月強で大きく順位を上げ合格を決めた受験生は少なくありません。
残り5週間とは“足りない部分を悔やむ時期”ではなく“点に結びつく勉強を完結させる時期”です。






第1章 量より「精度」を上げるとき

この時期の最大の落とし穴は、「とにかく詰め込み続けること」です。
もちろん努力量は重要ですが、今は「どれだけ正確に答えられるか」「同じテーマを何度も間違えないか」という“精度”の勝負になります。

勉強内容を広げすぎず今持っている知識を確実に点に変えるためには1回の演習の「振り返り」を徹底することが大切です。




  1. 間違いの原因を具体的に書く


  2. 同じ問題を翌日・3日後に解き直す


  3. 自分のノートではなく、問題文そのものを読み返す

この3つを繰り返すだけで記憶の定着率は大きく変わります。
「知らなかった」よりも「知っていたのに間違えた」問題の分析こそ最後の5週間の主役です。






第2章 「弱点克服」より「加点領域」を伸ばす

多くの受験生が残りの時間でやりたくなるのは「苦手科目の底上げ」です。
確かに気持ちは理解できますが合格を狙うなら“得点を稼ぎやすい科目”への集中が賢明です。

歯科医師国家試験は相対評価に近い試験構造を持ち60%前後の正答率を安定して取れれば合格圏に入るといわれます。
つまり全ての科目を完璧にする必要はないのです。

たとえば「歯内療法」「補綴」「小児歯科」「社会保障」は毎年安定して得点源になる分野です。
一方で「統計」や「発生学」などは範囲が広く時間対効果が低くなりがちです。

残り5週間は「どの科目で何点を取るか」を明確にし加点できる分野を伸ばす戦略が有効です。
つまり“守り”よりも“取りに行く”時間なのです。






第3章 実戦力を磨くアウトプット中心の学習

この時期のキーワードは「問題演習量」ではなく「演習の質」です。
新しい問題集に手を出すよりこれまでの過去問・模試の解き直しを中心に据える方が実戦的な伸びにつながります。

効果的な方法は次の3つです




  1. 一日1セット模試形式
     時間を計って50問前後を解き結果をすぐ分析して歯科試験本番の時間感覚を鍛えます


  2. 「即答」と「根拠」を両方口に出す
     答えを選んだ理由を自分の言葉で説明できるかどうかですが理屈が言えない答えは本番で必ず迷います


  3. 苦手な選択肢だけを集めて“再挑戦ノート”にする
     選択肢単位での復習が短期間では最も効率的です

歯科国試過去問は「何回やったか」ではなく「何を得たか」で評価してください。






第4章 大手予備校全国模試の扱い方で合否が変わる

直前期の模試は点数を競うためではなく「自分の動作確認」の場です。
間違えた問題を通して理解の浅い部分・思考の癖を見抜くことが目的です。

模試で大事なのは「結果よりも再現力」です。
解けなかった問題を3日後に同じ条件で解いたとき正答できればその知識は本番でも通用します。

またこの時期の模試結果に一喜一憂する必要はありません。
実際に過去の合格者の中には直前模試で平均点を下回っていた人も多くいます。
大切なのは「模試が本番にどうつながるか」を意識して活用することです。






第5章 集中力と生活リズムを維持する環境づくり

残り5週間は精神的にも最も揺れる時期です。
朝起きた瞬間に不安を感じる、眠りが浅くなる、食欲が落ちる。
どれも自然な反応であり「本気でやってきた証拠」でもあります。

しかし体調を崩せば努力がすべて台無しになります。
この時期は“無理をしない努力”が必要です。

・朝は同じ時間に起きる
・1日3回の食事をできる限り決まった時間に取る
・睡眠時間を削らない(最低6時間)
・携帯を見る時間を制限する

集中力は「時間の長さ」ではなく「密度」で決まります。
50分集中して10分休む。このリズムを守ることで、心身の疲れが軽減されます。

また学習環境をシンプルに保つことも大切です。
机の上には今使う教材だけを置き他は片付ける。
「どこに何があるか」を探す時間は思考の流れを断ち切ります。






第6章 歯科国試合格者が残り5週です進めていたこと

これまで数多くの合格者に共通していたのは「焦りを行動に変える仕組み」を持っていたことでした。
彼らは不安を消そうとせず「やるべきことリスト」を日々更新し今日やるべき3つを明確にしていました。




  1. 朝に目標を決め、夜に振り返る


  2. 自分の成長を“数値化”して記録する(正答率・演習数など)


  3. 周囲と比較しない


  4. SNSや他人の勉強時間を見ない

直前期は「情報遮断力」も大切です。
他人の勉強量や模試成績を見ても自分の得点は上がりません。
自分のリズムを守ることこそが最大の戦略です。






第7章 メンタルの安定が合格を決める

残り5週間では「精神的安定=学力の安定」と言っても過言ではありません。
どれほど知識があっても本番で力を発揮できなければ意味がありません。

不安を完全に消すことはできませんが「不安を味方にする」ことはできます。
そのためには次の3つが効果的です。

・「不安は準備不足のサイン」と考え、行動に変える
・「昨日よりできたこと」をノートに1つ書く
・夜寝る前に翌日の行動を決めておく

行動が明確になると心が静まります。
本番直前の一週間は「あと何をやるか」を3行で書ける状態にしておきましょう。






終章 焦らずに積み上げた力を信じて

この5週間で大切なのは「最後まで自分を信じ抜くこと」です。
歯科医師国家試験は知識だけでなく“継続力”と“自己管理力”の試験でもあります。

「やってきたことを出すだけ」――この言葉の裏には自分の努力を冷静に信じる勇気が必要です。

どんなに不安でも勉強机に座り続けてきた日々があなたを支えます。
点を取る技術はもちろんそこに至るまでの努力が本当の力です。

残り5週間。
焦らず、怠らず、自分を疑わず。
積み上げてきた力を信じて最後の一歩を進んでください。
そして、試験当日は穏やかな心で問題用紙を開けるように。





歯科医師国家試験の合格は、努力の量だけでなく、その「方向」と「整え方」で決まります。
残り5週間をどう過ごすかが、来春のあなたの未来を決める時間です。

最後迄本当に有難う御座いました。

応援しています。

弘中塾

弘中 崇

===============

歯科医師国家試験、歯科国試合格、歯科大学卒業・進級・留年、卒国試過去問、オンライン、CBT、歯科国試直前講習等をテーマに今後もコラム・よくある質問を公開させて頂く予定です。

モバイル弘中塾 (https://www.h-kobetsu.com/lp/mobile-hironakajuku/)

講義コース (https://h-kobetsu.com/course/)

政策委員長談話「需給問題が歯科医師の質低下に」/機関紙2017年6月1日号(№567)2面掲載 (https://www.tokyo-sk.com/featured/10655/) https://www.cato.or.jp/cbt/dentistry-cbt/index.html

Page Top