その4 ('04/07/01 作成)

「国試合格率の将来予測」

 皆さん、こんにちは。塾長の弘中 崇です。
早いもので国試発表から丸2ヶ月が経過しました。
勉強の方は進んでいますか。
夏休みもすぐ其処まで来ています。
辛い事が沢山在るかもしれませんが、焦らずじっくり進めて下さい。

 さて、今回のコラムは、98回以降の歯科医師国家試験における合格率について、塾長の推測を述べたいと考えます。
以下の表をご覧下さい。

受験者数(注1)
(推測値<98回以降>、人)
合格者数(注2)
(推測値<98回以降>、人)
浪人数(注3)
(推測値<98回以降>、人)
合格率(注4)
(推測値<98回以降>、%)
97回 2960 2197 763 74,2
98 3500
(現役数を2700とし、
97回浪人数を之に加算した。
以下同様にした。)
2450 1050 70(注5)
3500 2275 1225 65(注6)
3500 2100 1400(@) 60
3500 2050 1450(A) 58,5
99回 4100
(@に現役数を加算した。)
2100 2000(B) 51,2
4100 2050 2050(C) 50
4150
(Aに現役数を加算した。)
2100 2050(D) 50,6
4150 2050 2100(E) 49,4
100回 4700
(Bに現役数を加算した。)
2100 2600 44,7
4700 2050 2650 43,6
4750
(Cに現役数を加算した。)
2100 2650 44,2
4750 2050 2700 43,2
4750
(Dに現役数を加算した。)
2100 2650 44,2
4750 2050 2700 43.1
4800
(Eに現役数を加算した。)
2100 2700 43,8
4800 2050 2750 42,7
101回(注7) 5400前後 2100前後 3300前後 38,8前後

(注1)毎年の現役卒業生を過去の統計からほぼ2700人と推測した。(注2)人数制に移行している事を踏まえ、合格者数について2050、2100(人)の2ポイントを選択した。(注3)受験者数から合格者数を引いた。(注4)合格者数を受験者数で割った。(注5)、(注6)合格率を65、70と固定し、合格者数、浪人数をそれぞれ算出した。(注7)100回目から推測し、「前後」とした。尚、之以降の予測は憶測の域を出ない為に取り上げ無かった。





 皆さんはどの様な感想を持たれましたか。
実は、このコラムをHPにアップする前に何人ものご父兄(生徒本人も含む。)にお伝えしました処、
意見が大きく二つに分かれました。その事について以下に述べます。

【1】
 「今年度の合格率を踏まえて、来年度の国試合格率は元の90%位に成るのではないでしょうか。
ですから、この様な数値は考えられないと思うのですが。」

⇒確かにそうかもしれません。
 しかし、本当にそうであれば何も97回を74,2%にせず、毎年、80%位を維持させれば良い事と思いませんか。
年度に拠って合格率が大きく変動すれば、受験生がとても辛い思いをする。この事は誰の目にも明らかです。
悪戯に合格率を触る事は試験実施側もしないと思います。
 過去のコラムにも書きましたが、厚生労働省は将来における歯科医師数の需給状態を冷静に判断しています。
2025年には、13000人位の歯科医師数が過剰になり、現在、コンビニの総数に対して3倍近くの開業数が在るとも発表しています。
即ち、『率』ではなく『数』で捉えており、この事は既に触れました。
今迄の様に、「合格率が回復する事があるのではないか。」等とは考えない様にして下さい。

「準備をして必要でない場合はそれで良い。問題は、準備をしないで必要な場合に、そこで決着がついてしまう事である。」

【2】
 「ひょっとすると、98回は60%前後も考えられると言う事でしょうか。
そうすると、一体どの様に勉強を進めていけば良いのでしょうか。」

⇒この表は、合格率における塾長の一考察ですから、「来年度からこうなる」とは考えないで下さい。
しかし、弘中塾はほぼこの合格率に成るだろうと想定しています。
 具体的に、表からは大きなポイントが3点挙げられます。

≪1≫
98回は57〜65(%)位の合格率になるのではないか。
≪2≫
99回は合格者数と不合格者数がほぼ同数となり、合格率が50%に向うのではないか。
≪3≫
100回には40%前半の合格率(=合対不の逆転)に入り、101回目以降は30%台の合格率も考えられるのではないか。

 私は、安易に皆さんを不安にさせるつもりは全くありません。
然し、この仕事に就いて10年近く、本当に国試の状況が激変している事を日々痛感しており、
将来、表の様な方向に向うのではないかと、どうしても考えてしまうのです。
 一方で、大学側も卒業判定を今迄以上に厳しくし、国試に耐え得るだろうと判断出来た生徒のみを卒業させるのではないでしょうか。
ですから、(注1)にあります2700人は変動するでしょう。実際の受験者数は、もう少し減少するかもしれません。
 何れにしても、この3年近くで国試の状態、性質が一変した事に皆さんが早く気付く事が肝要です。
誰にも失敗はあります。大切なのは、その失敗を土台にして、「次回は必ず成功させなくてはならない。」と言う事なのです。
もし、「失敗を失敗と捉えない。」、「過ちを過ちと受け止めない。」ならば、その先にあるものはただ一つです。

「同じ事を繰り返す。」

 之からの国試は余程、勉強方針を入れ替えないと浪人生の合格は極めて難しいと思います。
もし、合格率が60%前後や40%台に入る様な時代(恐らく3〜4年以内でしょう。)に成ったとしたら、
浪人生、特に多浪生(3浪以上)は壊滅的な打撃を受ける事と成るは必定と思います。
「一体、多浪生は何人合格出来たのか。」こうなってしまう感じがして成りません。
 ここ5年近く前から、司法浪人生(特に多浪生)の合格率が殆ど無くなってきたそうです。
方向転換している人が何人もいると聞きました。
皆さんご存知の様に、司法試験の合格者内訳は現対浪の比率が大きく逆転してきています。

歯科医師国家試験もそうなるでしょう。


皆さんのご意見をE-mailでお聞かせ下さい。
出来る限りお返事をします。


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