その24(2011/07/06作成)

 2011年の七夕を迎えて

皆さん、こんにちは。弘中塾の弘中崇です。

最近、梅雨の合間に来る大雨には、本当に驚きますが、地をうつ雨脚の音を静かに聞く事を、時々しています。
歳月の早さと、移り変わる空の色に、自分の気持ちを照らし、少しでも厳しく問う姿勢を継続していければと、考えています。


今回のコラムでは、以下の3点について、お話をさせて頂きます。

第1 基礎科目について。

第2 10月から勉強を始める人へ。

第3 マッチングについて。

以上です。

先ず、第1 基礎科目についてです。

前回の塾長コラムでお約束しました通り、七夕を迎え、第105回歯科医師国家試験の日程が発表された事もあり、
皆さんには、基礎科目について、お話をさせて頂ければと思います。


ズバリ、基礎科目の仕上がり具合は如何ですか?

大学講義、試験、マッチング説明会等で、日々の計画が中々進まない状況である事は、充分承知していますが、
その今、一体どの様な内容に成っているのかを、皆さんと一緒に、今回のコラムで考えて行く事に致します。


ご存じの様に、基礎科目(公衆衛生学、口腔衛生学を含む)が16教科ある為に、一週間に一教科の消化・修了を目標に考えると、仕上がり日程が、
8月に入る事に成りますが、それでは間に合わない為、このコラムを読んで頂く、七夕辺りが至上命題に成る事は、既にお話しました通りです。

本年度合格を目指す計画に限らず、受験対策として、基礎科目⇒臨床科目(写真無し)⇒同(写真在り)の順番で進めるのが、一番の近道で、
勉強の組み立てとしては、最も、早く仕上がるでしょう。

反対に、受験する年の秋頃から、基礎科目を始めていては、その年は、結果が出たと考えて良いでしょう。

即ち、来春の完成を目標にしたマンションに例えると、三階建てで、一階部分が基礎科目、二階部分が臨床科目(同)、三階部分が臨床科目(同)と成ります。

その各階毎に、検印を以って、次階の建設に進める事が出来ます。全く手順は同じです。
しかし誰しも、マンションやビルを見る時には、どうしても一番上(=最上階)に目が向いてしまいがちですが、
実は、一階部分(地下に相当な掘り込みが必要で、目には見えません。)が、どれだけ堅く出来たか否かで、階層を上げる事が可能です。
(勿論、4階部分は、卒業後の論文検索と検討・考察、5階部分は、地域医療の取り組み方等に成ります。)

仮に、地下や1階部分の仕上がりが不十分の儘、上に載せていくと、上階部分が重く成り、その重さに耐えられなく、沈んでいきます。
結果、目標とする高さに到達出来ず、マンションとしては欠陥構造で、一階部分からのやり直しに成ります。
来春の目標を立て直す事に成ります。

この国家試験も同じで、26教科全ての管理が出来て、初めて合格となるのですから、一教科でも不十分なものがあれば、
今年度に間に合うのかと、考えなくてはいけません。
26部屋あるマンション一棟について、皆さん自身が、管理人として、また、オーナーとして、本当に全戸に目が届いているのか?
各部屋の玄関前に立った時、部屋の中が克明に思い出せるのか、どうか?
壁の色。窓の形。床の形状や材質等の事、そのものについて問われています。

従って、来る日も来る日も、管理者として、各部屋に足を向けて、室内を頭に叩き込めて無くてはいけないのです。
そう言う意味でも、受験とは、田植えや、マンションを建てて、管理する事と、同意です。

何も変わりはありません。ですから、2浪以上の人で、秋からの勉強で良いですよねと、良く耳にしますが、収穫の時期に、田植えを初めてどうするのか?
本当に、来春完成計画のマンション建設なのか?僕自身が聞きたい位ですが、余り、最近、聞く事はしない様にしています。
この10年間、何時も、この様に同じ話をしてきましたが、この様なレベルの事を聞かされると、ホトホト疲れる時が良くあります。

別の面談や、相談に支障が出るので、黙っている様にしています。2浪目で合格出来なかった場合、受験を諦めて、別の道に進んでいく様です。
保護者の方も、何時迄経っても結果を出さない現状に、怒りが爆発して、家から叩き出しています。その気持ちは良く分ります。
本音は、もう、いい加減にして欲しい。実は、浪人を続ける事が、本人にとって、一番楽な道なのではと。
だから、ノラリクラリと。勉強をしているのか、どうか甚だ疑わしい生活態度に、疑念と不信を強く抱いています。
僕も、本人が、家を出て行った後は、どうしているか、分りませんし、一切知りません。
国家試験の実情を考えれば、秋から始める事が、どの様な結果を招くのか。
その様な事をしてしまったら、もう、引き返せない苦しく、気の毒な末路が、必ず、目前に迫っているのです。
しかし、ひょっとすると、その様な現実も、苦しいとは、考えていない場合もありそうです。一体、どう言う事なのでしょうか?全く、僕には分りません。


更に、大学の本音も、2浪以上には受験して欲しく無いのでしょう。理由は、自明です。

しかし、今年度の弘中塾本科生で、2浪以上を、私が直接お預かりさせて頂いておりますが、どの生徒も面談時とは、全く別人に成って、
迫力を持って毎日勉強を進めています。私も言う事が相当厳しいですが、僕が感心する程、皆、しっかりついて来ています。


最近、僕は、20歳台の頃に比べたら、本当に人間が丸く、穏やかに成ったと、友人から言われます。自分の顔を見ても、変わったなと、感じます。
是ほど、穏やかに成っても良いものかと。以前の自分に戻らなくても良いのかと。今年度決着を考えるならば、そうした方が良いのではないのかと。
難しい問いに、僕自身も直面しています。



第2 10月から勉強を始める人へ についてです。

10月頃から勉強を始める人へ、私の考えを言います。
この時期から始める人には2パターンあり、@5年生の10月から A2浪以上の場合 と、はっきり区分出来ると思います。


先ず、@ですが、
その頃は、恐らく登院実習中でしょうから、毎日、宿題等に追われ、寝る時間も確保出来ない様な状態が続いて、勉強に殆ど向けられない様ですが、
6年進級迄に、基礎科目を修了させる事を目標にして下さい。

衛生の2教科も半分以上消化しておいた方が良いでしょう。

この意味は、何れ、来秋に成ったら分って頂けると、思いますので、敢えて理由は此処では言いません。今の考え方を継続して、進めて下さい。

Aですが、
毎年、お決まりのお話で、そろそろ勘弁して欲しいです。浪人年数で区別は出来ませんが、もう、3浪以上に成ると、僕の想像を絶する話をする人が多いので、
何からアドバイスをして良いのか、お手上げの場合が良くあります。中には、毎年苦しんで、苦しんで、しかし、不合格と云う人もいますが、そうなのか、どうかは、
最初の面談で直ぐに分ります。
この様な考えを持った受験生に最早受験資格はあるのか?自分の問題を決着させる意志はあるのか?卒業と合格はセットであると、分っているのか?等を
お聞きしたいです。



第3 マッチングについてです。

マッチングですが、この時期、説明会等が開催され、皆さん、出席されている様です。
マッチングの期間は1年と短いですが、将来の方向として、大切な事なので、母校を念頭に、熟慮して下さい。



最後に、今回のコラムも沢山書かせて頂きましたが、受験生なら、自分の問題として合格迄を解決しなくてはいけません。
誰かに頼る事はあっても、です。
他人事や今の楽な生活を維持したい等の、見当違いを超えた、不可思議な考えや、将来の歯科医師像に不安を抱き、試験勉強に向かえない等は、
合格してから考えて下さい。

今は、余計な部分です。

レベルの違う、到底対応出来ないお話には、終わりを告げて、合格のみに邁進して欲しいです。心からお願いします。

塾長 弘中 崇


今回もご意見・感想がありましたら、是非お願い致します。
toiawase@h-kobetsu.com (件名 塾長コラムについて)


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