その23 (2011/06/01 作成)

第104回歯科医師国家試験発表から2カ月余りが過ぎて。


皆さん、こんにちは。弘中塾の弘中崇です。

何時も、弘中塾HPをご覧頂きまして、本当に有難う御座います。4、5,6年生、浪人生、保護者の方、その他、色々な方に見て頂き、僕も嬉しいです。
今回のコラムも、今、私が感じた事を、その儘、このコラムに書いて、皆さんの御意見を頂戴出来ればと、考えています。

さて、今回は、お話させて頂きたい事が3点ありますので、それを、以下に記します。

第1. 第105回対策と、今年度合否の分岐点。
第2. 来年度受験を予定している方へ。
第3. 塾事務局に良く頂くご質問に対するお答え


以上です。

先ず、第1です。
第104回歯科医師国家試験の問題を塾は、精査致しましたが、一昨年に発売致しました、『弘中式絶対合格勉強法』にも書いています通り、
「年々、国家試験問題の難易度は易しく成り、この問題が出来なかった場合、貴方自身は、根本的な勉強方法が出来ているのかを、厳しく問われていると、
考えなくてはいけない。」と、お話して来ましたが、正にその方向に国家試験は、進んでいます。

では、どうして、問題が易しく成ったのに、国家試験は、難しく成ったと言われる様に成ったのでしょうか?

それは、合格判定を点数では無く、合格者数で切る方針に転換された、この一点に基づいている為です。

確かに、歯科医師国家試験は、資格試験ではありますが、中身は、選抜試験であり、本物の受験なのです。
ですから、過去に、受験を経験していなかったり、受験の本質を知らなかったりした場合、今の国家試験に合格する事は、決して出来ない、
そう言う性格の試験制度に生まれ変わったのです。

この事を、知っているのか、自分自身で受け止められているのか否かが、お話のスタートなのです。

良く、過去問集を夏迄に5周しなくてはいけないとか、頻繁に聞きますが、確かに、その位出来た方が良いのです。
しかし、夏迄に出来る生徒を今迄に僕は、片手で足りる程しか、お目に掛っていません。もし、その位出来るなら、医学部や、国立に入学出来ているでしょう。
従って、そのレベル迄、学力が到達出来ていないにも関わらず、そのテクニックだけを真似るのは、とても可哀想で気の毒な人だなと、僕は痛感しています。

その様な事を考えている人こそ、初めに、自身の学力を知り、高校時代を思い出して欲しいと、重ねてお願いしたいです。
本当の勉強を今迄に一度でもした事があるのか。中学受験に始まり、何か受験と言える事を通過してきたのか?
自身の過去を振り返れば、直ぐに答えが出る筈です。

悲劇を繰り返すのは、只、悲劇を悲劇と思わないからです。家族を苦しめ、人生をやり直す様な過ちを決して辿らないで欲しいです。

歯科大学の卒業と国家試験の合格は、二つで一つのセットです。合格迄を自身に課せられた義務として、本物の勉強とは何か、本物の受験とは何かを
学んで下さい。この事は、頭に叩き込んで、忘れないで欲しいですし、もし、忘れたら、貴方自身が、厚生労働省から忘れられるのです。

今一度、受験勉強とは、一体何か?を考えて下さい。

また、合否の分岐点についてですが、7月中旬迄に基礎科目を何処迄、修了(終了ではありません)出来たかが重要です。

臨床科目は、基礎科目の複合である事は、今迄、再三お話してきました。例えば、歯周病学=口腔組織学+歯科薬理学+口腔病理学+口腔生化学+外科手技です。補綴学、小児歯科学、歯科矯正学、口腔外科学等も、そうです。従って、16教科ある基礎科目を、一週間に一教科修了を目安にした場合、16週間要します。

そうすると、4月から開始したとして、7月下旬から8月初旬に仕上がる事と成りますが、是では、1カ月遅いです。
もう少しピッチを上げて、七夕近辺に到達点を持ってくる事が、目標であり、至上命題です。

もし、到達出来なければ、ひょっとすると、秋からの追い上げに間に合わないでしょうから、今年度の見通しについて、実は、試験を受けてみなくては
分らないのでは無く、夏迄に略、答えが出ると、思って貰って良いですし、塾もその様に考えています。
これは、お米の成長と同じ道筋だと、思いませんか?
秋の収穫を目指し、今の時期に田植えを行い、来る日も来る日も田んぼに足を運び、稲の状態を管理する。
自分が、田んぼに何回行くかは、全く問題では無く、どの時期に何をしているのか。それだけが問われるのです。
収穫と受験は同意であり、テクニカルを問われているものではありません。


次に、第2です。
是は、5年生の皆さんにお伝えします。しかし、CBTを控えた4年生にも通じますので、是非、一読をお願いします。

是からの国家試験が、2年計画で進めなくては、到底間に合わない事は、既にお話した通りです。
一年遅れたら一浪して、6年の夏頃から始めたら、2浪を覚悟する。受験の本質とは、理に適っていて、この線を越える事はありません。
従って、皆さんの先輩で、卒業と国家試験に単年度合格をした人もいれば、数年要した人もいるでしょう。
自身の過去を考え、どの時期から始めるのが適切か、判断して下さい。スーパーに卵を買いに行く事とは全く違うので、早いのが決して良い訳ではありません。

一般論ですが、5年生の夏頃から始めると、単年度で決着出来ると、僕は思います。

以前、灘校出身の友人が、僕に、中学3年生の春か、遅く共、秋に始めれば、必ず大学受験は上手くいくよと、話していましたが、
一年遅れれば、それだけ、遅れると思います。受験とは、何時始めるかで、答えが出ます。
4,5年生の皆さん、今がとても良い時期です。僕の話を、騙されたと思って、受け入れて下さい。


最後に、第3についてです。
この数年間、ある特定の大学在校生とその卒業生から、「弘中塾は、本学生徒に対して、絶対に2年計画が必要と、話している様ですが、何故ですか?
他大学はどうなのですか?」とのご質問を頂きます。

その時、当塾は、その大学在校生と卒業生に、勉強の根本的な組み立てが形に成っていない。本当の受験を潜って来たのかと、厳しく聞いています。
塾長面談に際して、出身大学は一切問題にしていませんから、国立大学出身者にも同じ話をしています。

しかし、受験そのものを軽く考え過ぎている場合が余りにも多いのが、その大学に特徴として出ています。
確かに、他大学にもその様な人物は居ますが、僕の話で、納得している事が殆どです。決して、全員とは成らないでしょうし、偶然だったとも考えられますが、
余りにも、連続しています。過去に、しっかり聞いてくれたのは、2人のみでした。

更に、大学教務部の様々な妨害も酷く、決して、他大学には無い事で、毎年、苦慮しているのが、現状です。こう云った経緯から、その大学に対しては、
入塾をお断りする方向で決定していますが、あくまでも、その本人と正面から向き合って結論を出しています。

何れにせよ、2年計画は必要と、話しているのは事実ですし、今年度以降の国家試験を踏まえると、尚更です。
その大学は、昨年度、6年生が130人いたそうで、卒業が、65人(50%)、国家試験合格者が56人(43%)と聞きます。
その43%以外が当塾に来た場合、やはり2年計画に成ると考えるのは、至極当然と、判断します。

一方で、「弘中塾は、本当に厳しい。しかし、一年間黙って勉強を進めれば、合格は問題無しだろう。」と、言っている大学もあります。
どうして、同じ私立でありながら、こうも違うのでしょうか?

弘中塾は、国家試験合格を目指す事を目的にしていますが、勉強とは何か?受験とは何か?を徹底的に塾生に叩き込んでいく事に軸をおいています。
私も中学受験では、苦い思い出があります。この経験を糧にして、「受験で失敗しない」「繰り返さない」の二本柱を大切に育てていく事を、皆さんにお約束します。

末筆ながら、皆さんに一つだけ守って欲しい事があります。

貴方が受験をするなら、本物の受験をした者に聞きなさい。


次回の塾長コラムは、基礎科目が仕上がった七夕辺りを予定しています。
それ迄に、一人で悩まずに、塾事務局に何でもメールして下さい。
必ず、僕が読みます。

打ち明けたその時に、半分以上が解決しています。
toiawase@h-kobetsu.com (件名 塾長コラムについて)

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